愛煙家・千鳥大悟、タバコCM出演の舞台裏。「こんな俺はレアよ」とノリノリだった
ミュージカル風ダンスについて
――なぜ「ミュージカル」だったのでしょう。
神田:第1弾は大悟さん、今田さんが吸う/吸わないというそれぞれの立場からのウェブ動画に出演する、バラバラのクリエイティブだったので、第2弾は「融和」というテーマを掲げました。立場が異なる2人が共存して、一緒に踊って最後手を取り合うハッピーエンドを考えたとき、ミュージカルがぴったりだと。
――こちらも、大悟さんや今田さんありきではなく、先にミュージカル風ダンスで動画を作ることが決まっていたということでしょうか。
神田:そうです。狙ったわけでは全然なく。ただ、大悟さんサイドからは、「ミュージカルっていっても、そんなに踊りませんよね……?」という、ダンスのレベル感の確認はありましたね。
横澤:踊りについては、「見本に合わせて、手を動かしてもらえればいいレベルです」と事前に伝えていました。事前に練習する時間もとれないでしょうし、先に難しそうだという印象をもってほしくもなかったので。
実は、別収録した映像を合成していた
――動画では大悟さんと今田さんが“共演”していますが、実はそれぞれ別収録した映像を合成しているとのこと。難しさもあったのでは。
横澤:実際の現場でも、大悟さんは「踊りは苦手だ~。こんな俺はレアよ」と言っていたんですが、やってみるとまったくの杞憂。また、今回収録では1人で踊らなくてはいけないということで、照れや恥ずかしさがあってもおかしくないんですが、まったくそんなこともなく、本番ではほとんどNGなしでした。
神田:集中力はすごかったですね。現場入りでは、着くとまずシャワーを浴びるほどの多忙さだったんですが、一服して着替えて出て来られると、もうスイッチが入っていました。その切り替えと、セリフや振りを覚える集中力はさすがだなと思いました。
――第1弾・第2弾ともに、大反響です。
神田:やはり大悟さんだから伝わることがある。お互いの立場を思いやれる世の中作りのきっかけになるといいなと思います。
――ちなみに、今後も大悟さんの起用は続くんでしょうか?
横澤&神田:えっと、それは今はなんとも、僕らの一存では……(汗)。
<取材・文/吉河未布>