愛煙家・千鳥大悟、タバコCM出演の舞台裏。「こんな俺はレアよ」とノリノリだった
愛煙家で知られ、テレビ番組でもそのタバコ愛を惜しみなく発信し続けてきた千鳥・大悟さんが、ついにJTのウェブCMに起用。SNSでも、〈最強のキャスティング〉〈最高にハマってる〉〈とうとう大悟にタバコの仕事がきた〉など、ニヤリとする声が続出しています。
2020年12月に初めて出演すると、今年3月にはミュージカル風ダンスを披露するウェブCMも! 大悟さん×タバコ会社は適材適所感満載ですが、なんだか逆にすごい。タバコ会社のCMって、最近はふんわりしたマナー広告がメインで、タレントがバリッと目立つものはなかった気が……。
しかも「ミュージカル風ダンス」って。大悟さんは『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「踊りたくない芸人」常連でもあるのに! 踊りが苦手なことを狙ったのか、それともクセが強い踊りなのかと思いきや、動画を見てみると、フツーに軽やかなステップ踏んでるし。
気になる大悟さんのキャスティング背景、そして動画が完成するまでの舞台裏について、ウェブCMを制作したクリエイティブ・プロデューサーとクリエイティブ・ディレクターに話を聞きました。
大悟の渋くニヒルな姿が話題に
このウェブCMは、たばこを吸う人と吸わない人が気持ちよく過ごせる距離を喫煙所で作る「スーシャルディスタンス」キャンペーンの一環。
昨年12月に公開された「スーシャルソング」では、大悟が「たばこを吸う人」代表として、また女優・今田美桜が「たばこを吸わない人」代表として、それぞれ「距離を保とうぜ」、「もういらない」というキーワードを軸に、各3本の動画を展開。さらに今年3月に公開された「スーシャルミュージカル」では2人が一緒になってミュージカルを踊り、対極ともいえる両者の歩み寄りが表現されてます。
「スーシャルソング」で大悟が出演したのは、「とても気まずいぜ」編、「車間距離もだぜ」編、「時代は変わったぜ」編の3本。
「この世には距離を保たなければならないことがある…」という渋い前置きから始まるこのシリーズ。気鋭のユニット・MASSAN × BASHIRY制作の軽快なギター音楽に乗せ、大悟が「なんなんか知らんが、やたら残業好きの上司とは。やたら残業メシも行きたがる」など、世の中の“あるあるネタ”をニヒルにつぶやきながら、ラストには「たばこを吸わない人と望まない煙の間には、距離を保とうよ」と呼びかけます。
さらに「スーシャルミュージカル」と題した動画では、大悟が今田とともに、オペラ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」の荘厳な曲に合わせてミュージカルダンスを披露。こちらの動画も再生数880万回を突破(3月19日時点)。こちも大きな反響を呼んでいます。
よく大悟さんを起用しましたね!?
――いきなりですが、なぜ大悟さんだったのでしょうか?
プロデューサー・神田亮(以下、神田):まず、このキャンペーン企画が決まった時、“吸う人と吸わない人の共存”というテーマであることから、喫煙者と非喫煙者を代表する方たちを1名ずつ選ぼうということになりました。
そうした時、自分から「タバコ愛」を発信しにくいご時世のなか、大悟さんは『テレビ千鳥』の「喫煙所探訪」(AbemaTVオリジナル)など、タバコ愛を爆発させている。まさに代表者は大悟さんしかいない、という感じでした。
――とはいえ、愛煙家ならたくさんいますよね?
神田:千鳥さんの存在自体がニュートラルというのも大きいです。大悟さんは喫煙者ですが、ノブさんは卒煙者。大悟さんが勧めることはもちろんありませんが、ノブさんも時折ツッコみを交えながらそれを見守るなど、両者がそれぞれのスタンスを守っている。番組で喫煙所を巡ったり、吸うことのマナーについても発信されているという意味でも特別な存在です。