伸びたニットの袖がギュッと元通りに。“家事えもん”の冬物の上手な取り扱い方
「洗い」と「すすぎ」は同じ温度で
――セーターやニットなど変形しやすい衣類はどんなふうに洗うべきなのでしょうか?
松橋:セーターやニットだけに限らず、おしゃれ着については手洗いしたほうがいいと思います。温度差で縮んだりもするので、「洗い」と「すすぎ」は同じ温度で行いましょう。
具体的には、洗面台に20~30℃のぬるま湯を入れて、おしゃれ着用の洗剤と一緒に全体を2~3分優しく押し洗いします。終わったら、同じ温度のぬるま湯を入れて優しく押しながらすすぐ。
これを泡が出なくなるまで2回ぐらいやります。泡が残っていると、柔軟剤が打ち消し合っちゃうので注意しましょう。3回目に既定の分量の柔軟剤を入れて優しく押してぬるま湯に潜らせたあと、ぬるま湯を抜きます。
あとは洗濯機で30秒~1分ぐらい短時間脱水する。足りなければ30秒〜1分ずつ追加する。干す時もハンガーじゃなく、平たく干すことを徹底したほうがいいですね。とくにセーターは変形しやすいので、だいたい「吊っちゃダメ」みたいなマークがついてるんですよ。
100均を活用した「自家製平干しハンガー」
――「平干し」もポイントなんですね。何かおススメのアイテムはありますか?
松橋:平たく干すのは、100均とかで売っているワイヤーネットの板を使って、ちょっとした台を2つ用意して、その間にワイヤーネットを橋のように渡して、干すスペースを作りその上にセーターを置く。
またはハンガー2つとワイヤーネットを洗濯バサミやヒモでくっ付けて、「自家製平干しハンガー」にし、その上にセーターを置いて平干しして、扇風機やサーキュレーターで風を送ってあげてください。
どうしても平たく干すアイテムがない場合、別のやり方で言うと、テーブルの上に洗った衣類を置いて干します、この場合、通気性が非常に悪いので、必ずサーキュレーターや扇風機で風を送って素早く乾かしてあげてくださいね。
ただ、「手洗いOK」と書いてあるセーターでも、温度差をつけたら縮んでしまいます。難しいラインですけど、「これはクリーニングに出すまでもないな」「ちょっと節約したいな」みたいな気持ちの服でやったほうがいいと思います。あくまでも自己責任のもとで洗うってことですね。