不動産営業マンが「TikTokで20件以上の契約を獲得」。お客の心をつかむ術
フォロワーは“未来のお客さん”でもある
事実、ひがしさんの住む関西だけでなく、全国のカップルから問い合わせがあり、フォロワーも関西以外の人も少なくないのだとか。そして、やはりと言うべきか、TikTokへの問い合わせは9割以上が同棲を検討しているカップルなのだそう。
「僕自身が彼女との同棲を検討しているので、カップルの悩みに寄り添いやすいと思っています。また、2人の成長を応援して、数年後、もしご縁があれば僕から分譲マンションを契約していただいたら嬉しいなと思っています。その意味で、フォロワーさんは“未来のお客さん”なんです」
すでに、アカウント開設からわずか半年で7組の契約が成立しました。不動産というジャンルに限らず、営業マンがTikTokを活用する場合、「信用を積み重ねていくという意味では、対面もTikTokも変わらない」とひがしさんは話します。
「ライブ配信で自分を身近に感じていただいたり、フォロワーのためになる情報を“ギブ”し続けることで、信用は得られます。そして、信用を得られて初めて、自分のところにご相談いただけるのではないでしょうか」
あえてその日にクロージングしない
また、実際に顧客と会うときにもすぐに契約には走らないといいます。
「問い合わせがあってお会いする日があっても、あえてその日に内見やクロージングはせず、じっくりお客様から1時間ヒアリングをする時間を設けています。私の場合、改めて内覧日を設定してから物件を提案しています。その日に提案すると、必ずニーズの聞き取りに抜け漏れがあるためです。
実は採用もTikTokでやっているんです。すると、今後は集客から採用までぜんぶTikTokでできるようになります。最終的に、自分のアカウントのフォロワー数を100万人突破させることが目標です」
そうなれば他の人気アカウントとコラボもできるようになるはず。SNSを活用することで、もはやどんな業種でもビジネスに活かせる影響力を持てるのではないでしょうか。
<TEXT/TikTok公式note編集部>
【けんちょび(上田健登)】
熊本出身、不動産歴8か月目の22歳。愛称は「けんちょび」現在、スタイリー不動産の広報責任者として社内最年少として活動(取材当時)。不動産の実務もこなしながら、本格的に2020年7月からTikTokに参入し、7か月でフォロワー約7000を獲得
【ひがし@カップル専門不動産】
兵庫県尼崎市出身25歳。カップルの同棲に特化し、不動産賃貸業を行なっている。2020年6月よりTikTokを開始。現在フォロワー数約6万人。同棲物件の内装動画・デートスポット紹介など「カップルをもっとよくする」をコンセプトに活動している
※この記事は、「TikTok」の公式noteアカウントで2020年12月17日に配信されたインタビュー記事を再編集したものです。