「自分に自信が持てない」30代に、関西弁ロシア人・小原ブラスが出した答え
不安からつい謙遜してしまう
僕もどちらかというと相談者さん同じように、つい自分の魅力にくすみをかけてしまっているタイプだと思います。
「どんなお仕事をしてるんですか?」と聞かれたりすると、「17万人登録者数のYouTuber、TVの情報番組のコメンテーターなどタレント活動をしています!」と堂々と言ったほうが魅力的に見えると分かってはいても、つい「大したことはないのですが、ちょっとYouTubeで動画を作ったり、メディア関係の仕事をしてます」と自信なさげに言ってしまいます。
これは日本の謙遜文化の影響を受けているというのもありますが、「17万人なんて大したことないじゃん」とか「知名度まだまだないのに自分のことを過大評価してる痛い人」と思われるんじゃないか、そんな不安から言ってしまっている一面もあります。本当はそんなネガティブなことを思う人なんてあまりいないのに、もったいないですよね。
確かに100万人以上の登録者がいるYouTuberも世の中には居ますが、よく考えたら10万人を超えるYouTuberってほんの一握り。もっとドヤ顔で言ってもいいはずなんです。
『アウト×デラックス』に出演した時のこと
テレビに出始めた頃、この性格に苦しんだのをよく覚えています。フジテレビの『アウト×デラックス』という番組に初めて出させていただいた時、まだまったくこの業界を知らない僕は怖いもの知らず。マネージャーからの「ブラスはマジで面白いよ」という洗脳を受けていた僕は好き放題番組で暴れることができました。
ありがたいことに放送後も好評でレギュラー出演の機会を頂くことになったのですが、何度か番組に出させていただく中で、気がついてしまったのです。僕より面白くてすごい人たちが、いくらでもここにいるんだなと。
自分が面白いと思って言ったことがウケないことが連発するうちに「僕、実は期待はずれなんじゃないか」そんなことを思うようになったのです。
ネットでエゴサーチしてみると案の定「この外人つまんね」という書き込みが目に入ってしまってさらに自信喪失。真剣に自分の面白いと思ってるもののツボは世間とズレてるかもしれない、向いてないかもしれないと思うようになりました。
そうなったことで番組で「これ言ったら面白いかな?」と思っても言えなくなって、気がつけばただひな壇に座っているだけの人になってしまったのです。