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下はパンツでリモート面接 「コロナ就活」企業と学生の“現在地”/常見陽平

ビジネス

 3月から、2022年卒業の学生たちに向けた就職活動が開始される。2020年はコロナ禍の影響で就活市場もさまざまな変化を余儀なくされた。企業側も、学生側も「走りながら変化に対応する」という不測の事態に見舞われたが、ニューノーマルの就活が本格的にスタートする。その一環として顕著なのが「リモート面接」の導入だ

リモート面接

画像はイメージです(以下同じ)

ついつい気が抜けてしまう学生たち

 社会人の間で「リモート会議」が浸透しているように、かつてのように対面での面接が難しい時代とあり、学生の就活でも企業側による「リモート面接」が定着しつつある。ただ、色々なトラブルも垣間見えるようだ。

 例えば、面接会場へ直接足を運ぶわけではないため、自宅で気を抜いたまま面接に臨んでしまう学生もいる。面接官が繋いでみると、ついさっき起きたばかりのようで、髪の毛もとりあえず整えただけでボサボサ。ネクタイが曲がったままで気づかない学生もいるようだ。

 もっととんでもない話になると、上半身のみスーツやYシャツを着ているだけで、下はパンツ……という学生がいたという話も聞いた。

リモート面接にはトラブルがつきもの

インターホン

 社会人にとってもあるあるとはなるが、リモートならではの“不測の事態”はやはりつきものだ。

 面接のあとに来るはずだった恋人が突然自宅へ訪れるとか、ひょっとしたら、面接中に宅急便が届くかもしれない。もちろん、水道料金の支払いなどその瞬間に対応しなければいけない場面も考えられる。

 とっさにどのような対応ができるかは、採用する側としても、学生が臨機応変に振る舞えるかどうかをみきわめるための基準になりつつある。

 最終面接だけは、対面で行う企業もある。接客業など、やはり人に接する機会の多い仕事では、採用する側も人となりを知らなければいけない。もちろん、学生側からも会社の雰囲気を知りたいという声はあり、ニューノーマルの環境であっても、企業と学生がふれあう機会はあるのだ。

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