深川麻衣、人生を決めた25歳の決断「女優への興味が膨れ上がった」
ちゃんと口にしないと伝わらない
――今現在、仕事に向かううえで大切にされていることは?
深川:初心と感謝の気持ちを忘れないことです。仕事で悩んだり壁にぶつかったときも、初心に一度返ってみると、抱えていた悩みが意外とシンプルだったことに気づいたり、もともとの自分の考えに立ち返れたりするんです。それから感謝の気持ち。「ありがとう」って思っていても伝わらないので、口に出すようにしています。
たとえば昔からのすごく仲のいい友達が相手だとしても、ちゃんと口にしないと伝わらない気持ちってあると思うんです。だから、謝るときでも、嬉しいときでも、ちゃんと言葉にして伝えるようにしています。お芝居の仕事を始めてからは特にそうなりました。
――最後に、本作を楽しみにしてる読者にメッセージをお願いします。
深川:写真はもともと好きでしたが、そのすごさや、写真に残すことの意味を改めて考えるきっかけになりました。映画を観ていただくみなさんには、年齢によって感じ方が変わる作品なのかなと思います。
20代の若い方には、離れて暮らしているおじいちゃんやおばあちゃん、なかなか会えていない友達といった大切な人に「連絡してみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。自分の好きなものとか場所、本当に大切なものに立ち返るきっかけになる作品だと思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ>