エレベーターで待ち伏せされた28歳OL「知らない男が偶然を装って…」
心配した上司や同僚に助けられる
「今の所、怖い目にはあってないから、刺激したらいけないと、行きと帰りを独身の同期が送ってくれることになったんです。さすがに他の男といたら、声をかけてこないだろうと」
この作戦は効果てきめんだったようで、一切話しかけては来なくなったそうです。そして2か月ほど経ってから、彼の姿を見なくなりました。
「彼の話はあまり聞いてなかったけど、どうやら派遣社員だったみたいです。助かりました」
無事、一件落着となったわけですが、助けてくれた同期や上司からお小言を言われてしまったんだとか。
なぜか連絡先は聞かれなかった
「『距離感が近すぎたんじゃないの?』『勘違いさせるようなことしたんじゃないの?』など、私にも非があったハズだと、お小言を言われました。でも、ただ挨拶を返しただけで、まさか勘違いされるとは思わないですよね……」
ゆきなさんは彼に対して今でも不可解なことが1つあるといいます。
「でも不思議なのが彼から連絡先を聞かれたりはなかったんです。もし私のことが好きとかだったら、多分LINEくらいは聞きますよね……。だから、どこかで『大丈夫でしょ』って思ってたんだと思います。心配してくれた上司達は『逆に何かこわいよ!』って言ってましたけどね」
この一件があってから、ゆきなさんは知らない人から挨拶されたりすることに対して、トラウマを抱えてしまいました。そして「怖い思いをするなら、感じの悪い人でいいや」と開き直ったそうです。
<TEXT/吉沢さりぃ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>