フワちゃんや「3時のヒロイン」福田に愛される、30歳芸人YouTuberの正体
飲食店との協力関係も構築
動画の中には、岡田さんが一般女性の恋愛相談に乗る回がある。視聴者の中には、彼女たちがどのような経緯で動画に出演することになったのか気になる人もいるだろう。実は、彼女たちはある店の紹介で出演してもらっているという。
「毎回、撮影しているお店は『馬場六区』というところで、そこのオーナーさんの知り合いを辿っていって、女性に出演してもらっています。全く僕のことを知らない方も多くて、経緯も何も説明しないで行き当たりばったりな撮影をしています」
出演する女性陣はほとんどチャンネルを知らないということも驚きだ。普段、岡田さんに密着しているときと同様に、作りこみすぎないリアルさを追求した結果だ。
「そろそろゲストの女性を募集しようかという話もあったんですが、それはやっぱりやめようという結論になりました。やっぱり企画っぽすぎるというか、リアルさを大事にしていきたいですね」と岡田さんは語る。
撮影場所の居酒屋「馬場六区」では、コロナによる売上の落ち込みに苦しんでいた。そんな中、岡田さんに声がかかり、お店を利用して恋愛相談回を撮影することにしたそうだ。コロナに苦しむ居酒屋のスペースや料理、コネクションを最大限利用し、芸人らしいお店への貢献の仕方を実現している。
事務所が変わって心境に変化は
2020年12月、これまでフリーで活動していた岡田さんは、元スピードワゴンのマネージャーが立ち上げたマネジメント事務所である株式会社パッチューネに所属することになった。新たに事務所に入った現在、心境に変化はあるのか聞いてみた。
「正直あまりないというか、気張りすぎないようにしています。頑張ろうとしすぎると病んじゃうので。100点を出そうとは思わずに、常に70点くらいを目指していきたいです」
また、YouTubeでの活動は順調だが、それ以外の活動で芸人として挑戦してみたいことはあるのか。
「全力脱力タイムズや天竺鼠川原さんのチャンネルに出たいと思っています。2020年の2月14日にやった『渡しそびれたバレンタインチョコを岡田が代わりに食べてあげるライブ』は今年もやりたいのですが、コロナの影響を考えてバレンタインZoom配信をしたいと思っています」
年が明けて緊急事態宣言が発令され、1月に予定していたトークライブは残念ながら中止になってしまった。しかし、昨年の勢いをそのままに、2021年も様々なシーンで彼の活躍を見ることになりそうだ。
<取材・文・撮影/江連良介>
【岡田康太】
1990年生まれ。「なかよしビクトリーズ」のコンビ時代を経て、2020年10月よりピン芸人に。港区西麻布の一等地にある家賃3万7千円のアパートに住むYouTubeチャンネル「岡田を追え!!」が話題に。自身のファンクラブ「岡田とシェアハウス」も開設
Twitter:@morumokoko