非モテ5人がマッチングアプリに挑戦。プロフィール設定に悪戦苦闘<連載>
Omiai担当・蒲須坂:プロフ画像選定に苦労
◆蒲須坂正男(30歳)
まず最初の関門だったのが、プロフ画像の選定です。生来のひねくれ者である私は、例えば集合写真を撮る際なんかは「様子がおかしい」と言われるのが常。「三つ子の魂百まで」で、大人になった今でも皆と同じようなポーズを取ることができないのです。
当然、スマホのフォルダには設定に耐えられる“まとも”な写真は皆無。さりとてハードルを緩くしてみたところで、使えそうなものといえば遠目から撮ったもの、もしくは数年前のものなど……。
早くも途方にくれそうになりましたが、持つべきものは同性の友人。数名に事情を説明し、初期設定で使う4枚の画像をなんとかかき集めることに成功。
風景や食事の写真を入れてお茶を濁すこともできましたが、まずは素材そのもので勝負して、状況を見て(全然マッチしないとか)入れ替えていくつもりです。
そして次は自己紹介文。人気会員のプロフィールを参照できるようなので、数名分見てみることに。やはりアプリ側が「参考例」としてリストアップするだけあって、皆男前で、清潔感がある。年収に関しては同年代の平均と比べても稼いでいますね……。とはいえ、彼らが同時にやりとりできる人数にも限りがあるはず。なんとか活路を見出したいところです。
Omiaiカーストのトップからおこぼれを狙うとなると、自ずと彼らの劣化版のようになってしまうのも、どうも納得がいかず、結局年収、職種など嘘偽りない自分で勝負することに。
さて、これで、できることは全てやりました。無料で押せる分の“いいね”を数十回分使い(貧乏性なので全ては使わず……)、翌朝のリターンを楽しみにして寝床につきました。
with担当・N谷:本名で勝負!
◆N谷(30代)
アプリをダウンロードして、居酒屋で担当編集に撮ってもらった画像や、スマホのなかにあるわりと映りの良さそうな写真を選び、プロフィールにアップした。ニックネームをどうするか迷ったが、本名の下の名前をそのまま使った。
こういう時、平凡な名前のヤツが羨ましくなる。俊介なら「しゅん」、直樹ならそのまま「なおき」とでもしておけば、匿名性が保てるからだ。私の場合、やや珍しい名前のため、ひらがなで書いても匿名性がゼロ。余談だが、アメリカの研究では「珍しい名前を付けられた人間は、犯罪者になる確率が優位に高い」んだと、昔何かの記事で読んだ。
プロフ画をアップしてからプロフィール文を書こうとしたが、ここでつまずいた。ネット検索すると、プロフィールのコツなどがいろいろ出てくるのだが、同じテンションで書ける気がしない。
きっと私と同じような人が多いのだろう。withでは「自己紹介メーカー」のような機能があり、「普段の仕事は何ですか?」「休みの日は何をしていますか?」「他人からどう言われることが多いですか?」などの質問に箇条書きで答えたり、場合によっては(優しい)(情熱的)(マイペース)などの選択肢を適当にタップするだけで、自動的に文章にしてくれるのだ。
withはメンタリストDaiGo氏が監修したそうで、画面上に突然現れたDaiGoに聞かれるがままに回答していくと、自動的に自己紹介文が生成された。
すごい。自分の頭を一切使うことなく、なんかソレっぽいものが出てきた。手抜き感は否めないが、とりあえずこれでいいや。今後もう少し充実させていこう。なんでもいいから早く登録しておかないと、担当編集から催促されたときに気まずい。