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銀行員が「ヨウカン」と言ってる会社はピンチ!? 金融業界ウラ用語

コラム

 金融業界では、たくさんの業界用語が飛び交っています。

お金を運搬するミニチュア

※画像はイメージです(以下、同じ)

 どんなビジネスでも関わってくるのがお金の話。大多数の企業が銀行から融資を受けて経営しています。大きなお金が動く現場では、どんな業界用語が使われているのでしょうか?

Q.「ヨウカン」が意味するものとは?

「その会社、ヨウカンだからね」

「はい、覚えておきます!」

 社長さん、甘党なんだなあ~。

youkan

……ってもちろん、そんなわけありません。「ヨウカン」とは金融業界のウラ用語です。さて、一体どんな意味があるのでしょうか?

A.「要管理債権」

 多くの企業が銀行に融資を受けています。銀行は融資した企業に対して、債権(利息を含むお金を返してもらう権利)を持つことになります。

 融資をするときには、企業の事業が好調なのか、実は破綻しているのにお金を借りに来ているのか、見極めてなくてはいけません。

 そのため銀行は、融資先の企業を「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」の5つに区分されます。後になるほど、返済できない可能性が高いということで融資を受けるのが難しくなります。

「ヨウカン」つまり「要管理債権」とは、このうち「要注意先」の区分に当たります。3か月以上返済を延滞していたり、「利息を減らしてください」と銀行にお願いをしていたりすると、ここに区分されます。

 銀行からは「融資して大丈夫なの?」と疑われている状態です。

 銀行に融資を頼みに行って、どこかから「ヨウカン」という言葉が聞こえてきたら……。融資が不可能ではないものの、銀行のスタンスはかなり慎重なものになるでしょう。

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