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東京ホテイソンが語る、霜降り明星と第七世代「オレらが入っても無理ですよ、勝てない」

暮らし

厳しく言いすぎて解散しそうになる

東京ホテイソン

――なかなか苦渋をなめてきたと思うんですが、これまでに解散危機はありましたか?

ショーゴ:ありましたよ、オレが尖りまくっていて頭ごなしでたけるを教育してた時期に。たけるに「人のネタを文字起こしする」とかってノルマを与えて、「こういうふうにやれ」「こうしろ、ああしろ」ってとにかく厳しく言い過ぎてたんです。理想が高すぎたんですよね。

 たけるはたけるで、まだお笑いに本気になりきれていないところもあって。そこでギクシャクして、「もうオレ、やってらんねぇ」って。2018年に「ABCお笑いグランプリ」で2位を獲った翌月ぐらいの話です。「ここから行くぞ」って時で、オレもかかりすぎてたのもあるんですけど。

たける:ショーゴの言葉を聞いて、「わかった、すまん。フリートークのベースもオレがつくるから、オレが言ったようにやってくれ」って言って。結局、また考えなかった(笑)。怠慢癖があるんですよね。

ショーゴ:たけるも引けなかったんでしょうね、「オレが全部悪いから、オレが全部やる。ネタも書くし、ボケとツッコミのどっちもやる」って言い出したんですよ。どうするのかなと思ったら、吉本興業さんのライブのオープニングトークで話を振られた時に、たけるが「うえぇ~っす!」っていきなり前に出て、一人でボケとツッコミをやったんです。途中で「うわぁぁ~! なに言ってんだ、オレは!!」とかって叫び出すし。

 それ見て、これはもう無理だと。ライブが終わった後、すぐに「辞めます」って事務所に伝えたんですよ。そしたら、ちょうど『オールナイトニッポン0』が決まって、翌週に生放送ってタイミングだったので、「こんな状態だと絶対失敗する。ちゃんと3人で話し合おう」ってマネージャーから引き止められて。最終的には「じゃ頑張りましょう」ってことで一旦落ち着いたんです。

M-1の霜降り明星を見て「勝てないわ」と思った

――けっこう危機的な状況ですね。とはいえ、話し合ったことでお二人の結束も高まったんじゃないですか?

ショーゴ:ただ、2018年の『M-1グランプリ』で霜降り(明星)さんが優勝するのを見て、また打ちのめされたというか。M-1のファイナルステージの結果が発表される場面で、パネルが「霜降り明星、霜降り明星……」ってひっくり返っていく途中でテレビ消しました。

 それから、オレのイライラが再発しちゃったんです。また前と同じで、たけるに「できてない」って押しつけるようになった。ツッコミで笑いとるコンビがいっぱいいる中で、オレらだけが周りから「霜降りと似てる」「ホテイソン終わった」って言われ出すし、もういいわって。あの時は完全に腐りましたね。冷静に考えても、明らかにあっちのほうが手数多いし、「勝てないわ」と思ったし。

たける:M-1から急に言われ始めたんですよね。その前から共演もしてるし、なんなら『EXD44』(テレビ朝日系)って番組でネタ対決だってしてるのに。でもショーゴがちょっと落ちたことで、「オレも頑張らな」って思うようになったんですよ。それで、やっと二人の足並みが揃ったところはあります。

ショーゴ:とことん落ちたんですけど、もうなにを言ってもしゃーないなと。僕らや霜降りさんはお互いになにも思ってないわけだし。M-1が終わった瞬間、その足でジムに走りました(笑)。「これは正攻法じゃ無理だ」「なにか変えないと」って思ったんですよね。

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