Adobe Flashが2020年で終了。使い続けるとトラブルは起こるのか
Flashゲームはどうなる?
Flashを使えば、ブラウザ上でゲームを遊ぶこともできた。2000年代に「ブラウザゲー」が流行したのも懐かしい。はじめにアマチュア制作の小規模タイトルの流行があり、その後はSNSと連携した「mixiゲーム」や、ニンテンドーDSの『ポケモン』と対応する「ポケモングローバルリンク」が登場した。
ところで、ごく最近までFlashを利用し続けたゲームといえば、DMM GAMESによる『艦隊これくしょん-艦これ-』や『刀剣乱舞-ONLINE-』がある。
『艦これ』は2018年8月までFlashで提供されていたため、スマートフォンやiPadでは遊ぶことができなかった。そのため「艦これ専用機」としてWindowsタブレットを買い求めるユーザーもいたほどだ。現在はHTML5への移行を果たしており、Flash終了後も問題なく遊ぶことができる。
『刀剣乱舞』の場合にはさらに長く、2019年7月までFlash版が遊ばれていた。どちらも人気タイトルであるため、無事にHTML 5への移行を果たせたが、Flash Playerのサポート終了の影響で消滅する中小の「ブラウザゲー」もいくつかありそうだ。
Flashのファイルは「Ruffle」で動く
どうしても動かしたいFlashコンテンツがあるという場合には、有志が開発している「Ruffle」を使うのもひとつの手だ。
このサービスを使うことで、パソコンに保存したSWF形式(元来はFlash Player専用)のファイルを再生することができる。
すべてのSWFファイルが動作するわけではなく、Ruffleをもってしてもネットゲームなどは実行できないが、有力なプロジェクトとして開発が続いており、今後にも期待が持てる。