ストーカー化した元カノの言い分

　嘘のLINEを送っていたことを当初は否定していたYさんですが、Kさんからの証言を話すと簡単に罪を認めました。

　彼女は「福地さんと別れた後もよりを戻したかった」と発言。福地さんの友人や同僚と合コンなどを開催しては、無理やり接点を作り、福地さんといい雰囲気の女性のLINEを聞き出してKさんに送ったようなLINEを送っていたそう。

「正直、恐怖を覚えましたよ。別れてから2年も経ってるんですよ。いくらブロックしているからって他に連絡取る手段くらいありますし。しかも女性たちが離れていったのは、僕のせいじゃなく、彼女の仕業。そのせいで僕は最低の男だと思われていたんです……もう最悪ですよ」

　LINEでは埒（らち）が明かないと判断した福地さんは、2年ぶりにYさんと会って話すことにしました。そこできっぱりよりを戻せないことを伝えようと決意したのです。

邪魔者はいない

　2年ぶりに会ったYさんは少しやつれた印象でした。今までYさんがしてきたことを問い詰め、正直に怒りの気持ちでいっぱいだということ、そして復縁は絶対にないことを伝えると、彼女は泣き崩れてしまったといいます。

「泣きたいのは僕のほうですよね……そんな姿を見ても1ミリも同情の気持ちが湧かなかったので、やっぱり僕の気持ちは決まっていたんです。これ以上同じようなことをするのなら、警察や弁護士に相談をするということまで伝えると、ようやく謝ってくれました」

　Yさんとはひどい別れ方をしたわけではなかったため、結局、なぜそこまで執着されていたのかはわからなかったそう。その後KさんにLINEが行くことはなくなりました。そして邪魔者がいなくなった福地さんは、Kさんに猛アタックをして付き合うことになったのです。

「他の女性はYの言葉だけを信じて離れていったんですよね。でもKちゃんは僕を信じてくれて、そういうところにさらに惹かれました。2年も恋人がいなかった分、Kちゃんにとことん尽くしたいなと思ってます。今はめっちゃ幸せです」

＜TEXT／つる＞