学費70万が水の泡に…「プログラミングスクール」の現実をキャリアのプロが明かす
「キラキラした開発会社」にはいけない
プログラミングスクール側としても、「卒業生がエンジニアになれない」ということは避けたいので必死に戦略を練っています。例えば、スクールと提携してるIT企業に卒業生を無料で紹介をしたり、従来の紹介手数料よりも値段を下げて紹介を行なっているところもあります。
素晴らしい戦略ではありますが、裏を返すと、そうでもしないと未経験エンジニアは斡旋できないという事実でもあります。お金払ってプログラミングスクールに通ったことで、どれだけ面接に落ちても「プログラマーになれるまで転職活動を続けます!」という人がいますが、結果として入社した企業はスクールに行かなくても入れるような企業だったなんてこともあります。
スクールが出している広告をみると、あたかも全員が「WEB系のキラキラした開発会社」にいけるような打ち出し方をしていますが、現在の転職市場において実務経験もなく、数か月勉強をした程度でWEB系の企業にいけると思っているとITリテラシーの低い、情弱な人だと思われます。
プログラミングスクールに行こうとしてる人は、よく相談をした上で今の転職市場におけるリスクも考慮して通うことをおすすめします。
<TEXT/キャリアアドバイザー 森川 剛>