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2年半で印税200万円…契約社員をやめたラノベ作家の後悔

学び

 出版不況の中でもライトノベル(ラノベ)は、売れ行きが好調な数少ないジャンル。毎月数百冊の新作が発売されています。ネット上には気軽に自分の作品を発表できる小説投稿サイトが複数あります。そこから出版社の目に留まって、というのがラノベ作家のステップになっているそうです。

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※画像はイメージです(以下同じ)

趣味のラノベで作家デビューも…

「個人的な趣味で書いていただけで自分に出版オファーが届くなんて夢にも思っていませんでした。もしそんなことがあったらいいなとは思っていましたが、それが現実のことになったんですから。編集者の方からのメールを見て、家の中で大声で叫びながら『よっしゃー!!』ってガッツポーズをしたのを覚えています(笑)」

 うれしそうに当時のことを話してくれたのは、元ラノベ作家の山本洋一郎さん(仮名・28歳)。実は、公式に引退を宣言したわけではないですが、現在は作家としての執筆活動は行っていないとか。

「出版依頼がなくなり、そのままフェイドアウトって感じです。要は出した本がどれも全然売れなかったんです。ラノベといってもベストセラーになるような作品はほんの一部。僕みたいな初版どまりが続いていた人間に、チャンスはそう何度もありませんでした

契約社員をやめて後悔している

喜ぶ男性

 もともとラノベやアニメ、ゲームなどが好きで、専門学校時代から異世界モノの作品をネット上で発表していた山本さん。23歳のとき、作品のひとつが、投稿サイト内でそこそこの人気を得ていたそう。それをたまたま読んだ編集者から連絡が来たそうです。

「当時は飲食店で契約社員として働いていました。編集者の方からは『仕事はなるべく続けたほうがいい』と言われたのですが、執筆時間を確保するのが大変だったこともあり、辞めてしまったんです。でも、その会社は契約社員から正社員に登用してくれるところだったので、やめたのは完全な勇み足でした。今だから言えることですけど、この判断が間違っていたと後悔しています」

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