松岡茉優主演『カネ恋』が描く“尊い人生”。新たな恋がはじまる予感
玲子は少し大胆に、慶太は少し慎重に
衝撃のラストを迎えた『カネ恋』第3話。全4話構成の本作は、起承転結の“転”を経て、いよいよ終幕へ。できることならもっと長く見続けていたい……。そう思ってしまうのは、ひとえに魅力的な登場人物たちが躍動しているからだろう。
玲子と慶太という正反対のふたりは、お互いがお互いに影響を及ぼすことでこの少しの時間でも変化が垣間見えた。玲子は15年の片想いに決着をつけるために、早乙女に想いを告げる少し大胆な姿を見せる。そして慶太は、玲子と出会うことでお金づかいに気を使うようになり、玲子のように清く生きることの尊さを見つめるようになる。
そんなふたりが、最終話にしてどういう方向に人生の舵を切っていくのか。慶太のポジティブさや、失恋後の新しい出会いに重きを置く本作では、どうしても“人生”のことを考えてしまう。これからもずっと続いていく、私たちの尊い人生のことを。最後のドラマ出演となった三浦春馬さんの演技を、ラストまでしかと見届けたいと思う。
<TEXT/原航平>