松岡茉優主演『カネ恋』が描く“尊い人生”。新たな恋がはじまる予感
響く雷鳴、そして恋が始まる
好きだったまりあに「結婚してくれ」と言われたのに、「利用されてるだけじゃん。そんなの愛じゃないでしょ」と落ち込む慶太。そのことに「意外と繊細なんですね」と突っ込む玲子だが、「そもそも恋愛と結婚って違うじゃん」と慶太は力説しはじめる。
「恋は毎日誰にだってできるけど、結婚って“生涯この人ひとりを大切にする”そういう運命に“ゴロゴロピッカーン!”って稲妻みたいに打たれてするもんでしょ」
その「ゴロゴロピッカーン!」が鳴り響いてしまったのが、第3話の怒涛のラストだった。
傷心の早乙女に意を決して想いを伝えるも、あえなくフラれてしまう玲子。失恋を忘れる方法を調べて自分で髪をバサバサ切っていく姿が愛らしくも切ないが、そこにそっと身を寄せるのが慶太だった。
「きっと新しい良い出会いがあるよ」
髪を切ってもぜんぜん想いが吹っ切れず、むしろ胸を痛めてしまう玲子。どうしたらいいか困惑する慶太は、「痛いの痛いの飛んでけ!」と熱心にぶつかっていく。
早乙女のことは遠くで見ているだけで幸せだったけど、ついつい一緒にいる時間を想像してしまっていたこと。おじいちゃんとおばあちゃんになって公園でスキップすることを夢見ていたこと。そうした、今まで押し殺していた玲子の早乙女への想いがついに溢れ出すとき、一緒に笑い泣いてあげる慶太。
「きっと新しい良い出会いがあるよ。ほら、このあいだ新しいイヤリングお迎えしたみたいにさ」
そこで雷の音が鳴り響き、反射的にぎゅっとハグするふたり。そして衝動的に…(?)玲子に口づけをした慶太……。“生涯この人を大切にする”、その運命の雷鳴が轟くときに玲子と慶太はキスをした。