入社1か月でクビ宣告。外資系化粧品メーカーの非情すぎる仕打ち
就活しながらバイトする毎日
苦労を重ねた就職活動が、すべてパアになるかのような無情なクビ切り。飲食や販売、またはイベント関係に就職した友人たちも、「試用期間切りされている」と語る益田さん。
「結局、私は6月で契約解除になりました。奨学金の返済もあるのに無収入……。再就職までのつなぎとして、引越し作業員の日雇いアルバイトと、YouTubeの動画編集のバイトを始めました。引っ越し作業は一日1万円。実労8時間以上の重労働で週に3回ほど行っています。そして月に2本ほど来る動画編集のバイトは一本の単価が5000円。トータルで月の収入は12万円ほどです。
これらの合間を縫って、第二新卒としての就活もしています。しかし、興味があった販売や旅行関係の仕事は、軒並みコロナの影響で業績が悪化しており、正社員の募集を見つけるのも難しいくらいです」
貯蓄ができない生活が続く
日雇いのアルバイトだけでも充分な稼ぎは得られず、外食や欲しいものは当然、我慢。それでも稼いだお金はすべて生活費で飛んでしまうそうです。
「住んでいるシェアハウスの家賃が、光熱費込みで6万円。就職活動などに使う交通費が1万5000円ほど。ネットとスマホ代で1万円。日雇いの作業はお腹が減るので、食費が月2万円くらい。生活必需品を買ったら、全くお金が残りません。奨学金の返済は今は待ってもらっています。
学生時代から付き合っている恋人もいますが、今はデート代も全くなくて、どこにも行けません。たまに買うおいしいものも、今は彼がお金を出してくれていて……。ふがいなさと申し訳なさでいっぱいです」
実家は関東近郊ですが、地元では希望の就職先もなく、今後のことを考えると実家には帰れなかったそうです。