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アップルで「脱インテル」加速か。Macの次期モデルを予測

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「超静音Mac」復活なるか

 Appleシリコンを搭載する次世代Macには、さまざまな期待が持たれている。

 たとえば前述したように、省エネ化で熱の問題が解決するとなると、中位以下のモデルでCPUの冷却用ファンを取り除くことができる。これは静音化に寄与するだけでなく、回転という物理動作をする部品がなくなるため、故障が減ることも見込まれる

 とはいえ、Appleは過去に「ファンレスMac」の取り組みに2度失敗している。2000年に発売したファンレスの「Power Mac G4 Cube」では、CPUの冷却がうまくいかずハングアップすることがあった。2015年から2017年にかけてはファンレスのMacBook(12インチ)を販売したが、こちらも諸々の問題から終売となっている。

 近未来に発売されるAppleシリコン搭載機が「初めて成功したファンレスMac」になるかどうかは未知数だが、その可能性は大いにあると見て良さそうだ。

Boot Campは開発終了となるか

マイクロソフト

 Intel製のCPUとWindows OSを搭載したコンピュータは長らく業界標準となっており、名前を重ねて「Wintel機」「Wintel陣営」とも呼ばれてきた。かつてのAppleにとってWintelは“不倶戴天の敵”といえる存在だったが、突如として両者は手を結ぶ。

 2006年にAppleは、MacのCPUをIntel製に転換。同時に、Macの画面上でWindows OSが動作する「Boot Camp」機能を公開した。Boot Campの採用によってAppleは、Wintelユーザーの一部を取り込むことに成功する。

 しかし“脱・Intel”後のMacでは、このBoot Campが使えなくなると見込まれている。実際のところ、スマートフォンやクラウドサービスの普及によって、Wintel環境は家庭に必須のものではなくなりつつある。Boot Campを活用しているMacユーザーの割合も、ここ数年でかなり減少しているものと思われる。

 Appleシリコン移行で切り捨てられる一番のものが、このBoot Campになるだろう。Boot Campが可能なマシンが必要ならば、Intel Macが市場からなくならないうちに買い求めておくべきだ。

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