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「ヒゲ剃りは洗顔後に」シック・ジャパン社長が語る “楽しい”スキンケア

ビジネス

失敗を恐れずに挑戦する企業文化を

 現在はウェットシェービングのトップブランドとして、国内No.1のシェアを誇るシック・ジャパンの経営に携わる村野氏。就任した背景の裏には、ある種の課題感を持っていたという。

「シック(Schick)は国内No.1のシェアを誇るブランドでしたが、就任当時は売上が頭打ちになりかけていて、社員もただグローバルの定める目標に沿ってやるだけという、どこか閉塞感のようなものを抱いていました。仕事は面白く、やりがいのあるものでなくてはならない。ノルマや目標を人から言われたものではなく、自分で目標設定して頑張ることを企業文化として根付かせていきました。

 これは、自分がソニー時代にいろいろなことをやらせてもらった経験からくるもので、何でもまずはやってみることを奨励したのです。どれがヒットするか誰にもわからない以上、失敗を恐れてしまうと、会社が縮小均衡してしまう可能性もある。

 失敗が大きな傷にならないよう最低限の助言はするものの、良かれと思ったことは全て実行し、失敗を許容するカルチャーを醸成することを心がけています」

自分にあったアフターケアがある

シック

国内No.1のシェアのシック(Schick)商品群

 日々の生活を送る中で、ごく当たり前のように行うヒゲ剃り。筆者は全くもってカミソリにはこだわりなく、シック製のカミソリを知らぬ間にいつも使っていたというくらい無頓着だった。シック・ジャパンに入ってからスキンケアを学んだという村野氏は「何より正しい知識を知って、習慣化すること」が大切だという。

「女性と比べて男性はスキンケアに対して感度が低くなりがち。毎日、何気なく行うヒゲ剃りなんて、誰にも教わっていない人が大半なのではないでしょうか。実は乾いたヒゲって銅線のように硬く、さまざまな方向を向いているので、まず柔らかくしてあげないと剃れないです。ヒゲに水分を与え、十分に柔らかくしてからでないと、肌に無理な力がかかってしまって傷める原因になります」

 そのうえで朝、風呂に入る際は、①顔を洗う、②ヒゲを剃る、③保湿をする、この順番でスキンケアをするのが良いという。

「まず、洗顔をして肌の汚れを落とす。そこから、ジェルやフォームタイプのシェービング剤を使って“ゆっくりと長く”時間をかけてヒゲを剃っていく。フォームタイプのシェービング剤の泡は、洗顔や石鹸(or ボディソープ、ボディシャンプー)の泡よりも細かいため、刃の滑りがスムーズになり、肌にやさしく剃れるので、 面倒がらずに洗顔後は専用のシェービング剤を使うのがいいですね。

 最初は順剃りを中心に、細かな部分は逆剃りをし、最後の仕上げは小刻みにカミソリを動かして整えるといいでしょう。ヒゲ剃り後は、肌が乾燥して敏感になっているので保湿ケアを怠らないようにしてください」

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