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「全てのことをやる」と直談判、最年少社長に
シンガポール、インドネシアの次はタイへと場所を移す。ビジネススキルをさらに磨きをかけて向上させるため、村野氏は「営業やマーケティング以外の仕事も全てやらせてください」と、上司に直談判したという。
「タイでは、メンバー3人で、会社をイチから立ち上げました。全てやるといった以上、営業とマーケティングはもちろん、人事、総務、ロジ、サービス、財務経理まで全部経験しました。『わからない』という言葉は一切使わず、周囲に聞いたり、自分で調べたりして何でもやってみないと始まらないという精神のもと、研鑽を積みました。おかげで、アジアから離れてヨーロッパのハンガリーに行った時は、当時の最年少(30歳)で社長をやらせてもらうことになりました」
まさに有言実行とはこのことだろう。学生時代から海外で活躍するビジネスマンになると決め、貪欲に仕事へのめり込んできた結果としてソニーハンガリー社長の座についた
20代のうちは経験と挑戦するに尽きる
20代をハードシングスに過ごした村野社長は、若いうちにやっておくべきことについてこう説明する。
「私が新卒の頃のソニーは日本では大きい企業でしたが、海外では小さい会社だった。幸いにもベンチャー気質があり、裁量持って仕事をやらせてもらえました。でもそれは、率先して仕事をこなし、“必ずやると決めていた”からこそ任せてもらえた。
20代のうちはさまざまな経験をし、そして挑戦すること。これに尽きますね。もちろん配属された部署にもよりますが、与えられた仕事をこなしつつ、他の部署がやっていることを学んで、自分の知見を広げることが大切です。起業を志す人にとっては、自分の部署以外の知識を得ることはマストだと思います」