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月15万円で各地に住み放題。話題の「住宅サブスク」の中身

ビジネス

 テレワーク中に「自宅で集中できない」「自宅から離れたどこかで一定期間だけ、仕事がしたい」。誰もが一度はそんな思いを抱いたことがあるのではないだろうか? そんなニーズに応えてくれるのが、地方の家で1か月間、自由に暮らせるサブスクリプションサービス「wataridori(わたりどり)」だ。果たして、どんな内容のサービスなのか、代表にインタビューし、探ってみた。

テレワーク

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1か月間何をして過ごしても良い

 wataridoriを提供する全国渡り鳥生活倶楽部株式会社の牧野知弘代表取締役は、狙いについて次のように話す。

「『wataridori』では、家と会社の往復の生活ではなく、『好きな場所、好きな時間で生活する』という新しいライフスタイルをご提案します。我々はおうちの鍵をお渡しするだけ。

 1か月間何をして生活するかは、テレワークでもゴルフでも、何でも良いんです。ヒントになるメニューはご用意します。例えば、焼き物体験メニュー。観光ではたいてい1日の数時間で終わってしまいますが、1か月あれば窯場で修業体験ができます。このように腰を据えて体験できるメニューをご用意していく予定です」

嫌になっても途中で帰れる

wataridori

場所によっては農業の体験もできるようだ(写真提供:全国渡り鳥生活倶楽部株式会社)

 wataridoriはその名の通り、会員たちは全国を渡り鳥のように渡り歩きながら生活できる。旅行や観光でもなければ、移住でもない。それが一番の特徴だ。年中利用可能な正会員(入会金5万円)になると、月額15万円の会費で、好きな時に1か月単位で全国の「渡り鳥ハウス」が使用できる。また、月額5万円の会費で、年間の3か月間のみ借りられるシーズナル会員プランもある(その他法人プランなども存在)。

「移住、定住となると、なじめないなど、想定外の問題が出てくることもあります。その点、wataridoriは1か月単位ですし、期間中でも嫌になれば途中で帰ることもできます。テレワーク中でも時々出社する必要があるかと思いますが、そういった場合でも自由に東京に戻ってOK。ずっと滞在している必要はありません。鍵をお渡しするだけなので、移動は自由です」

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