Zoff社員に「メガネの選び方」を聞いたら凄かった。「最低10本は買ってみて」
自分に合うメガネってどう選ぶの?
メガネの選択肢は増えているが、どうやって自分に合う1本を見つければいいのだろうか。メガネメーカーの社員は、自分のメガネ選びにこだわりを持っている。
とりわけブランディングを手がける高島氏は人一倍思い入れが強く、自宅には20本以上のメガネセットを保有している。本人は「色々なものを試してみるのがおすすめです」と話してくれた。
「もちろん、メガネショップに行けば、スタッフが心地やフィット感を意識して一人ひとりに合ったメガネを提案してくれます。とはいえ、その日のファッションや髪型、もしくは気分などによって、しっくりくる眼鏡は意外と変わるものです。無難なタイプだけではなく、意外なデザインや形まで、最低10本は買ってみるといいと思います。最初は似合わなくても、かけ続けているうちに他人から見て“メガネ慣れ”した顔つきになります」
ちなみに、新しいメガネへの買い替え時期の目安は1年。フレームの劣化や顔にフィット感などをみて、定期的にかけているメガネを見直すのが良いそうだ。
カルチャーに根ざしたブランド訴求
最後に、JINS、Zoff、パリミキ、OWNDAYSなど強豪ひしめく眼鏡業界での差別化や戦略について、高島氏はファン作りの観点から次のように述べた。
「Zoffは、1号店が下北沢にあったことからも、エンタメカルチャーとの結びつきをずっと意識して店舗展開してきました。例えば、2008年から開催している音楽イベント『Zoff Rock』は音楽やファッション好きな層におけるファン作りを意図しています。また、ディズニーキャラクターや青文字系の女性モデルらとのコラボ施策も行なっています」
Zoff1号店が下北沢にあるだけでなく、3号店は原宿に店舗をオープンしていることから、Zoffを東京ブランドとして打ち出す姿勢を今後も貫いていくという。
女性向け恋愛ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」とのコラボコレクションでは、通常の約10倍ものアクセスが殺到し、サーバーダウンするほどの反響があったそうだ。こうした商品企画のほか、時流に沿ったメガネの提案で「新たなニーズの掘り起こしを図る」と語る。
「ライフスタイルの細かいニーズを掘り起こし、老若男女問わず消費者が求めるメガネの開発をしていきたいです。特に、子供のユーザー層は入り口になると捉えていますね。生まれた時からTVゲームやタブレット、スマホに囲まれ、最近ではeラーニングやオンライン授業なども進むことから、デジタルデバイスに触れる機会も増え、ブルーライトカットメガネの需要も増えてくるでしょう。大人から子供までZoffのメガネに親しんでもらえるよう取り組んでいきたいです」
<取材・文・撮影/古田島大介>