Twitterで稼ぐ24歳アーティストの戦略。狙いは「20代後半までの女性」
バズってから立ち振る舞いを変えた
自身の作品の難解さから、より多くの人に知れ渡るには運の要素が大きいだろうと感じていた佐藤さん。しかし、的確なTwitter戦略が身を結び、初めての“バズり”が訪れます。
「活動4年目くらいで作品がバズってからは、それまでの個人的なアカウントの運用から、インフルエンサー的な立ち振る舞いをするアカウントに切り替えました」
それからは毎日投稿で現れる自分の姿にコンテンツとしての意識を強く持つようにしたそうです。
「このタイミングでグッズ販売もはじめました。理由としては学校のコミュニティで共有してもらうためです。具体的な金額はノーコメントでお願いしたいのですが、反響はとてもありました」
リアルとTwitterの境目はない
その後のマネタイズも順調に進み、今では「職業アーティスト」として活動する佐藤さん。現在では、同業他者が増えていき、競争がシビアになっていくであろうことに、楽しみと恐怖を半々に感じているそうです。
最後にコロナ禍においてのネットを用いたコンテンツ発表が加速している状況についても聞きました。
「Twitterをより表現の前線に押し上げたように感じます。個人的にはフォロワーが2000人増えました」
今後はTwitterで得たインプレッションを活用し、より広い商業の場での展開を考えているという佐藤さん。
「“繋がり”という面でリアルとTwitterの境目は自分にはないですし、それはネットユーザーにとっても同様だと感じます」
Twitterでの成功を冷静に語るその姿に、現実が拡張した現代の姿が重なりました。
<取材・文/日和下駄 イラスト/もがみやなつき(@onatsu_moga)>
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