Amazonアウトレットで何でも安く買う裏技。業務スーパーよりも安い
「アウトレット」で本を買うのはアリ!?
Amazonアウトレットで購入可能なコミック本をチェックしたところ、状態は「可」と「ほぼ新品」の2種類が確認できた。「可」の場合には、「カバーに損傷」などの状態が明示されている。おそらくは、Amazonの倉庫か輸送中に傷が生じたものだろう。
書店の場合には、立ち読みなどで多少の傷がある状態の本でも、売れ残れば出版社に返本してしまうケースが多い。Amazonはそういう本でも返本せず、アウトレットとして流通させているのだろう。
いっぽう「ほぼ新品」の場合には、傷のない在庫品をアウトレット網に載せていることになる。これは町の書店ではあり得ない売り方だ。Amazonは、出版社との協議のうえ、一部の書籍を値下げ販売する旨を公にしている。
この場合には前述した再販価格維持制度の対象外となるので、アウトレット価格で販売されている本は別に“禁制品”というわけではない。
お得なのは間違いないが…
そういうわけでAmazonアウトレットでは「ほぼ新品」の書籍を安く買うことができる。もちろん消費者が「安いものを買う」のは正当な行為であり、咎められるものは何もない。
とはいえ、このAmazonアウトレットが普及するにつれ、出版文化・書店文化が影響を受ける可能性も否定できない。出版の多様性と書店の利益を守るための数々の仕組みが、有名無実になってしまいかねないのだ。
もっともAmazonも、売れ筋の新刊書については正価販売を続けており、影響は限定的との観測もある。また、大嵐となっている電子書籍の存在に比べれば、出版社・書店への影響は軽微だ……という見方も、おそらく正しいだろう。
何はともあれ、Amazonアウトレットは、目ざといユーザーほどお得に買い物ができるサービスになっている。願わくば、アウトレット商品を探す際の、一覧性の低さが解消されることを望みたい。
<TEXT/ジャンヤー宇都>