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コロナ破局しそう…疲れきった看護師の彼女に、同棲解消を迫られた顛末

暮らし

4月下旬に同棲を解消

 当然、このままではマズいと思っていましたが、そんな矢先、彼女から「同棲を解消したい」と告げられます。

『あなたが家にいるだけでイライラして我慢できなくなる』って。彼女自身、それが言いがかり同然の理不尽な内容であることはわかっているようでした。けど、彼女の言う通りで私はずっと自宅ですし、普段ほど仕事量もなくリラックスした中で作業ができます。それは看護師の仕事に比べれば、間違いなくラクなものです。自分の存在が負担になっている以上、こちらも同棲解消を受け入れるしかありませんでした」

 その結果、4月の下旬に急きょ、家を引き払うことに。彼女は病院近くのアパート、倉本さん単身者用のワンルームマンションに引っ越したそうです。

「同棲解消の話が出てから、引っ越しまでわずか1週間の出来事です。その間も休みが取れない彼女のために引っ越し業者の手配をはじめ、2人分の荷造りや部屋の掃除、不動産屋さんへの部屋の明け渡しなども全部自分ひとりで行いましたが、さすがに大変でした(苦笑)」

 なお、引っ越してからお互い会っていないそうですが、別れたわけではないようです。

このまま“コロナ破局”の可能性も…

途方にくれる男性

「合意のうえで距離を置くことになりましたが、こちらがLINEが送っても既読スルーのままだったり、返信が遅かったりするので、このままだと別れてしまうかもしれません。友達とはほぼ毎日のように誰かしらとZoomで話をしていましたが、急に引っ越したもんだからまだ別れていないのにみんなからはコロナ破局ってイジられるし、勘弁してもらいたいですよ」

 本当は結婚も視野に入れており、年内のプロポーズも考えていましたが、その予定も泡と消えつつあります。

「彼女を支えなきゃと思っていましたが、上手くいかないもんですね。数か月前まではこんなことになるなんて想像もしなかったのに……。コロナがなければ仲がこじれることはきっとなかっただろうし、恨み節しかありませんよ」

 最近は夫婦のコロナ離婚が増えているそうですが、コロナ破局を迎えるカップルも同じくらい多いのかもしれませんね。

特集 新型コロナ・若者の憂鬱

<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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