オリンピック延期でボランティアを辞退する若者「延期が決まった日はヤケ酒」
ボランティアが無理なら観戦したい
最初からボランディアを志望していたため、観戦チケットも一切申し込んでなかったとのこと。ただし、小学校時代には水泳を習い、中学時代に陸上部に所属していたこともあり、「チケットが手に入るなら競泳か陸上競技を観戦してみたい」と大沼さん。
「発売延期・リセールになりましたが、本当ならこの春に発売されるチケットがあったはずです。いつ発売されるのかはわかりませんが応募してみるつもりです。販売される枚数ってそんなに多くないでしょうからダメ元ですけど、土日なら仕事を休まずに観戦に行けますから。
まあ、購入できなかったとしても札幌で行われる予定のマラソンを沿道から応援するって方法もありますしね。1年延期でも大会期間最後の週末に開催されるのは同じみたいですし、ちょうどお盆休みの最初の時期だからいいかなって(笑)」
延期が決まった日はヤケ酒
大会ボランティアは辞退することになっても生観戦は諦めていない様子。その切り替えの早さは大したものです。
「でも、覚悟していたとはいえ延期が決定したときは落ち込みましたよ。さすがに外出自粛の中で居酒屋には行きませんでしたが、家でストロング系チューハイの500ml缶を3本をヤケ酒してました。
翌朝二日酔いだったけど、ショックを引きずるとかはなかったです。世の中それどころじゃないですし、文句でも言おうものなら怒られますよ」
自分がスタッフとして参加できないからこそ、東京五輪は絶対に成功してほしいとも話す大沼さん。ボランティア辞退の手続きは大会の日程が決まり次第発表されるそうですが、この難局を乗り切るのは大変かもしれません。
― 特集 新型コロナ・若者の憂鬱 ―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
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