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イケイケのベンチャーに入社半年で、業務停止命令が。華やかな夢は幻だった

学び

入社半年の新卒たちが、続々と辞めて…

事態が発覚してから半年の間に10人いた新卒のうち、7人が会社を辞めるか、同業他社に転職していきました。当然といえば当然ですよね。入社前のイメージとの落差が大きすぎますし、そんな会社にいたら自分の評判まで悪くなってしまいます。入社して半年の私は、それなりの愛着を持っていましたし、まだ会社に残るか辞めるかを決断しきれずにいました」

 そのまま水谷さんは営業部から他部署へ異動。事件後から1年間、働くことにします。

 しかし、当初の夢とはまるで違う仕事に翻弄され、日に日にモチベーションは低下、遅刻や欠勤が常習化していきます。そんな折に会社から彼の気持ちを察したかのように、ある1通のメールが届きます。

早期退職制度でそれなりのお金を

不動産

「メールの内容は、会社規模縮小のため早期退職者を募るというものでした。正直、会社への信頼感もなくなってしまい、続けるモチベーションが低くなっていたので、ちょうどいいタイミングだと思って、それに乗っかることにしたんです

 私以外にも以前から働いていた社員の100人以上が早期退職したみたいで、全員に少なくない額の退職金が出ました。結果的にすぐに転職しなくてよかったですが、もう2度とこんな目には遭いたくないですね」

 現在、水谷さんは無事転職活動が終了し、同業他社の不動産投資会社で働いています。そこはX社のような華やかな世界ではないそうですが、堅実で真面目な会社で着実に実績を重ねているそうです。

特集・新入社員がおどろいた「入社後ギャップ」

<取材・文/山田星人 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

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