新型 iPhone SEが発表。eSIM対応でスマホがもっとお得に
4月16日、iPhone SEのニューモデルがお披露目された。iPhone 8とほぼ同様の筐体に最新型のA13チップが入って、希望小売価格は4万4800円(64GBモデル)から。コスト・パフォーマンスに優れた堅実な仕上がりで、3年以上前に買ったiPhoneから乗り換えるのには最適の機種だ。
新しいiPhone SEでは、「eSIM」と呼ばれる規格にも対応している。これは、実物のSIMカード(携帯電話で通信を行うために必要なIDカード)を端末に挿入しなくても、モバイルデータ通信が可能になるものだ。
今回はこの「eSIM」に絞って、その規格の概要をおさらいしながら、モバイル市場にどんな影響を及ぼすのかなどを考えてみたい。
そもそもeSIMって何?
SIMカードには、親指に乗るくらいの大きさの「micro-SIM」や「nano-SIM」などの規格があり、スマートフォン本体に挿入する形で使われている。
このカードの情報を使って利用者を認証し、スマートフォンをモバイルデータ回線に接続する仕組みとなっている。
したがって、SIMカードを抜いたスマホではモバイルデータ回線に接続できない。また、SIMフリーの端末にカードを挿し替えることで簡単に「機種変更」ができるようになった。
新型iPhone SEが対応した「eSIM」規格では、従来とは異なり、実物のSIMカードが存在しない(厳密に言えば異なる)。eSIM対応の機種では、実物のSIMカードを挿入しなくても、認証を経てモバイルデータ回線に接続することができる。
ただしeSIMを利用するためには、携帯会社のプランがeSIM規格に対応している必要がある。大手キャリアの対応状況はまちまちだが、MVNO(格安スマホ)ではeSIMに対応しているプランも数多く取り揃えている。