彼女の父親にLINEで罵倒され…疲弊した僕に“救いの手”を差し伸べたのは
彼女から実家へ突然の呼び出し
そんな日々がしばらく続いたある日、突然Mさんから電話で「実家に来てほしい」と、連絡がありました。電話口のMさんは慌てているような雰囲気だったため、長谷川さんは急いでMさんの実家へ向かうことに。
到着すると、真っ先にMさんと母親の2人から父親が送ったLINEについて謝罪されました。なんでも、たまたま父親のLINEを見てしまった母親がMさんに報告、そこで初めて長谷川さんへのひどい行為を知り、慌てて呼び出したとのことでした。
「彼女とお母さんは何度も謝ってくれていたのですが、お父さんはそれでも納得していない様子で、さらに僕に対して突っかかるような言い方をしてきました。情けないことに僕は固まってしまって何も言い返せなかったです」
「その態度を続けるのなら離婚する」
この期に及んで悪態をつく父親に対し、真っ先に声を上げたのは母親でした。Mさんも驚くほど大声で父親を怒鳴り、最終的に「このままその態度を続けるのなら離婚する」と言い放ったのです。
「お母さんの様子や離婚という言葉を聞いて、ようやくお父さんからの謝罪がありました。彼女も『父親と縁を切る』と言い出したのですが、僕はどうしてもお父さんの本意が知りたくて2人で話すことにしたんです」
そこで、父親がMさんを心配する気持ち、そして一人っ子だから手放したくないという気持ちなどを聞き、子供を想う親心からの行動だったのだと納得できました。その後約4時間の話し合いで、どれだけMさんを大切に思っているかということを伝え、同棲についてようやく納得してもらえた長谷川さん。
父親は最後に改めて、今までの態度やLINEについて謝罪をしてくれました。
「同棲をスタートさせてから『連絡を返してくれない娘よりも君のほうが安心できる』と、たまにお父さんからLINEがきます。あのとき、きちんと話し合っておいてよかったなと今改めて感じています」
<TEXT/つる>