しつこい営業LINEにうんざり!イベント主催者に本音で切り込んだら…意外な結末に
営業しすぎのイベントの真相
「なんでも、最初のうちは人気のイベントとして人が集まっていたのに、Hがしつこい営業LINEをしすぎたせいで評判が下がり、客足が遠のいているということでした。MくんにもそういうLINEがかなり頻繁に来ていたらしく、彼はもうしばらくイベント関連のLINEは無視していると話していました」
しつこく誘われることへの嫌悪感はありつつも、飯島さんはイベント開催に毎回全力で取り組むHさんを見て尊敬していた部分もあり、このままではかわいそうだと感じたといいます。そして、このことをHさんに伝えることにしたのです。
後日、嫌われる覚悟でHさんに客足が遠のいた原因を話した飯島さんでしたが、その意外な反応に拍子抜けしてしまいました。
「Hは客が減っている状況を理解していましたが、それが自分の営業のせいだとは気づいていなかったらしく、かなりショックを受けた様子でした。単純にアツい奴なので、熱意を伝えれば皆が納得してくれると思っていたみたいなんです。だから、僕のおかげで気づけたことに感謝までされました」
LINEでの営業から別の努力にシフト
その後、HさんはLINEでの営業をやめ、イベントの質を上げること、そしてSNSや動画サイトを使った宣伝を積極的におこなうようになり、新たなお客さんを取り入れる努力をしていきました。イベントをスタートさせた頃に比べればまだお客さんは少ないようですが、徐々に評判も回復し、順調にイベントを成功させているそう。
「もともとやる気と行動力はあるヤツでしたから、やり方を変えることに気付ければいい方向に行くはずだったんです。今ではお誘いLINEが来ることもないですし、なんなら毎回会うたびに『あのとき指摘してくれてありがとう』と感謝されますよ」
<TEXT/つる>
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