シャープ、新型コロナでマスクを生産「なぜ急に作れたのか」広報に聞いた
一般向けの販売はECサイトのみ
販路や価格については、
「まずは、政府への納入を優先してまいります。その後、子会社の株式会社SHARP COCORO LIFEのECサイトでも一般のお客様向けに販売いたします。現時点で販売価格は未定です。販売時期も現在未定ですが、決まりましたら、『マスクの販売に関するお知らせ』ページにて告知する予定です」
このページには4月3日現在、
「供給量が限られており、残念ながら、各企業様含め事業者の皆様に販売する数量を確保できません。個人のお客様への販売のみとさせていただいています」
とあり、医療・介護業や小売業への販売・入荷はないとされています。
株価にも期待感が表れた
シャープは2015年、液晶事業の不振などにより経営危機に陥っており、2016年の鴻海精密工業による買収を経て、V字回復を果たしています。
マスクの生産を発表した3月24日の株価は、前日比84円高となり、期待感が表れたかたちです。なお、業績への影響について広報担当者に聞くと「ご回答を控えさせていただきます」とのことでした。
日本国民にとって馴染みの深いシャープによるマスク生産。SNS上では励ましの声も多く上がっており、品薄状態の緩和が期待されます。
<取材・文/鴨居理子>