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マクドナルド、スタバ、ケンタ…「アプリ」戦争で勝つ外食チェーンは?

ビジネス

アプリを活用したキャンペーンに注力

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 インバウンド需要という失われた2020年売上源の補填、3月外出減分の巻き返しを含め、自粛解禁後はどの飲食業も既存顧客市場の需要喚起が不可欠です。

 とくにテレビCMなどのマス広告に比べて個々のユーザーへアピールしやすいアプリへかける期待は各社大きいと思われ、様々な集客キャンペーンが行われることでしょう。

 他方、ユーザー視点だと、ブランド別のアプリをたくさん持つよりも「速い」「近い」「安い」といった「いま一番○○」な価値の充足が、ファストフードやカフェへの要求だったりする場合も少なくありません。

 ファストフード/カフェだけでも、国民的アプリから開発コストの費用対効果が心配になってしまうレベルまで、ユーザー規模はかなり幅が大きく、売上への貢献度も異なるように見えます。独自アプリありきでなく食べログ的なプラットフォームのほうが、実は効率的なブランドもあるのではないでしょうか。

<TEXT/清水響子>

法政大学院イノベーション・マネジメント専攻MBA、WACA上級ウェブ解析士。CRMソフトのマーケティングや公共機関向けコンサルタント等を経て、現在は「データ流通市場の歩き方」やオープンデータ関連の活動を通じデータ流通の基盤整備、活性化を目指している

【調査・分析データについて】
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズが提供する、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用しました。データはヴァリューズ保有のAndroidスマートフォンモニター(20代以上)での出現率を基に、国内ネット人口に換算して推測しています。
株式会社ヴァリューズ ホームページ:https://www.valuesccg.com/

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