社員をパシリ扱いする社長夫人…休日にBBQの準備をさせられたことも
休日出勤当たり前なのに残業代なし
「購入リストが書かれたメモを渡されて、品目ごとにスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどを巡ってました。『自分で買いに行けよ』とは思いましたが、相手はある意味、社長以上の権力者。黙って言うことを聞くことしかできませんでした」
当然ながら社長夫人に呼び出されたことで会社の業務は中断。社内では事務仕事を担当しており、本来であれば夕方までには終わるはずが送迎や買い出しで数時間潰れてしまったため、その分の残業を強いられるハメになったとか。
「残業代もほとんどつけてくれず、みんな帰った職場に一人残って作業していることも多かったです。それなのに社長の奥さんは配慮という言葉を知らないらしく、月末の忙しい時期でもお構いなしに呼び出してきましたから。それを当たり前だと思い込んでいるのか、お礼など感謝の言葉をかけられたこともほとんどありません」
なかでも特に理不尽だと感じたのは、「今から来てちょうだい」と休日に突然言われ、社長夫人とそのママ友のバーベキューパーティの手伝いをさせられたこと。それも買い出しや肉の下処理などの準備をすべて1人で行ったそうです。
社長夫人の心ない一言で辞めることを決意
「ずるいのは社長には無理矢理呼び出したと言わず、僕がキャンプ好きだから自発的に手伝いに来てくれたとウソをついたこと。確かに、キャンプは好きで友達とたまにやってましたが、わざわざ休日に準備だけしに来るほどお人好しではないですよ。
ちなみにこのときは準備だけしてさっさと帰ったんですが、週明けに『途中で帰ったから自分たちで片付けしなきゃいけなかったじゃない!』って怒られましたからね。それまで2年近く働いていましたが、この一言で我慢していたのがなんかバカらしくなっちゃったんです」
それからすぐに辞表を提出。辞めるまでの間は社長夫人に呼び出されても仕事を理由に断っていたといいます。
「辞める会社に義理立てする必要はないですから。社長夫人が社員を呼び出してあれこれと命じるって私物化もいいところじゃないですか。黙認している社長もおかしいですよ。住んでいたのは郊外で、都心ほど求人は多くなかったですけど、職探しに困るってほどでもなかったので」