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新型コロナで在宅勤務ストレスの対策は?「仕事は8割でもいい」

学び

1:運動不足というリスク

 次に、在宅勤務における健康上の危険(リスク)について。これは、主に3つあると考えます。1つめは、家から出なくなる巣ごもり状態が引き起こす、運動不足というリスクです。

 気分転換としての運動がなくなるのではなく、通勤やオフィス内での移動などで動いていた日常の歩くという行為、つまりは1日の歩数が減ってしまうのです。平均したサラリーマンは、1日に6000~8000歩は歩いています。在宅勤務をした人たちの平均は、私の経験では、その半分に届きません。

 歩数を増やす意識だけでなく、摂取カロリーを減らすことも含めて考えなければならないと思います。

2:生活リズムが乱れるリスク

ストレス

 2つめのリスクは、巣ごもり状態がもたらす、生活リズムの乱れです。

 運動不足により肉体疲労が少なく寝付けない、そこからくる夜更かし、そして朝は通勤がない分いつもの時間に起きなくなる、このような日が続くと基本的な生活リズムが崩れ、日中に効率よく仕事ができるかは疑問になってきます。

 在宅勤務期間は、睡眠時間を多少増やすことを悪いとは思いません。しかし、規則正しい生活は維持することを心がけたいですね。

3:メンタルヘルスのリスク

 3つめのリスクは、人と話すことが減ることによる、メンタルヘルスリスクです。

 誰にでも、日常生活の中でちょっとしたストレスや不安があります。それが会社で同僚の一言で救われたり、お昼や休み時間での会話で解決や発散できたりすることがあります。

 日々のストレスや不安を家に持ち帰らないのは、私たちが日頃意識せずして行っている周囲とのコミュニケーション(関わり合い)の結果でもあるのです。在宅勤務が続くことにより、これが減ってしまい、ちょっとしたストレスや不安がつもりに積もってしまい、メンタルヘルス不調の原因になってしまう人も少なくありません。

 一人暮らしの人では、場合によって1日誰とも喋らなかったという事態も起こり得ます。SNSによるテキストベースの繋がりでも、音声による繋がりでも、ZOOM等の顔の見える繋がりでも、ぜひ意識してそのような時間を設けておきたいですね。

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