高校同級生の驚きの本性…。転職先で出回った「裏切りのLINE」
同僚の態度に不安を覚える
いつの間にか周囲に人が集まるようになった宮野さんでしたが、ある時から同僚の態度がおかしくなっていくのを感じたのです。
「影でコソコソと名前を出されていたりあからさまに避けるような態度を取られたり…全く原因がわからなかったので、どうすればいいかもわからずとにかくKにLINEで相談をしていました」
すっかり孤立してしまった宮野さんの頼る先はKさんしかいませんでした。Kさんは親身になって話を聞いてくれて、そんな状況でも社内で気さくに話しかけてくれたのです。そのおかげでなんとか心が折れずに仕事ができていたといいます。
しばらくその状況に耐えていた宮野さんですが、ある日突然上司に呼び出されます。何かミスをしたかと思い呼び出された会議室に行ってみると、そこにはすでにKさんの姿が。そして、全く予想していなかったことを上司に告げられたのです。
不仲の理由は高校時代の記憶
「同僚が俺を避けていたのは、Kが原因だと言われました。KがLINEやSNSで俺の悪評を流し、同僚からの評価が下がるように仕向けていたと…。もちろんその内容は事実無根のことばかりでしたが、高校時代のことやプライベートなことだったため同僚は信じてしまったみたいで」
上司に咎められ、なぜそんなことをしたのか理由を問いただされると、Kさんは、高校時代から人気者で頭もよく、さらに彼女がいた幸せそうな宮野さんをずっと妬んでいたと打ち明けたのです。そして同僚になった今も、周囲に人が集まる宮野さんを見て悔しくなってしまったと話しました。
「信頼していた分とてもショックでした。上司からはKの処分を提案されました。でも、この会社に入ってKにはとても助けられたんです。だから処分の代わりにKがみんなの誤解を解き、謝罪をすることで許すと伝えました」
その後、Kさんの弁明で同僚の誤解は解け、数人からは避けていたことや簡単に話を信じてしまったことを謝罪されました。Kさんはしばらく同僚に避難されることもありましたが、宮野さんがフォローすることでそれも収束していったそう。
「Kからは何度も謝られ、そして腹を割って話し、前よりもなんでも言い合える関係になりました。今ではよき同僚、そしてよき友人としてベストな関係を築けていると思います」
<筆者/つる>