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売れる文房具の特徴「インク沼」「文具女子」とは?東急ハンズバイヤーに聞く

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文房具屋さん大賞に選出されたのは?

東急ハンズ

文房具屋さん大賞のブース

 東急ハンズが2013年からコラボし、売り場づくりをしている「文房具屋さん大賞」(主催:扶桑社)。『文房具屋さん大賞2020』として書籍も発売されており、現場のプロが「大賞」や「デザイン賞」「機能賞」「アイデア賞」など各部門ごとに入賞する商品を厳選している。

 今年の大賞は「uni」のロゴマークで知られる三菱鉛筆の「EMOTT(エモット)」だ。

 女性を中心に「インスタ映え」を意識したマーカーやサインペンの需要が高まるなか、EMOTTは白を基調にしたシンプルなデザインながら、8つのカラーグループにカテゴライズし、その日の気分に合わせて色を選べる。

 さらに、手帳やノートをおしゃれに彩ることができるよう、「5色セット」内の配色も自然と映えるよう工夫されているという。

「インク沼」にハマる女性がブームを牽引?

 近年、「文具女子」と言われるように、女性の文房具熱が高まっているのはどのような背景があるのだろうか。

「SNSの発達による『映え』の意識はもちろん、コレクション性に富んでいるからだと考えています。例えば、御朱印帳を持って寺社へ出向き、御朱印をもらうのと同じで、最近では万年筆インクを何瓶も買い集めている『インク女子』が女性人気を呼ぶひとつの理由ですね」

東急ハンズ

ブース出展していたセーラー万年筆の「インク工房」

 男性はとかく、万年筆に求めるものは「ブランド」や「ステータス」だろう。一方で、女性はインクごとに変わる書き心地や色のバリエーション、そして書いていくことで濃淡が表れるグラデーションに惹かれるのだという。

 さらに、地方にしかないご当地インクや、イベント限定で発売されるインクなどもあり、収集欲を駆り立てることから、万年筆インクの世界にハマる女性も多い。コレクターのように何種類も万年筆インクを収集するのをやめられない様子を俗に「インク沼」と呼ぶそうだ。

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