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上司の命令で「仮装参加」するハメに。歓迎会で起きた若手社員の悲劇

学び

何とかしてウケる仮装を

「これは悪いジョークなのだろうか、自問自答しました……。しかも当該上司だけまだしも、背後にほかの上司もいるなんて……」

 明らかなパワハラ・無茶ぶりにも関わらず、Sさん曰く「当時はみんな社畜マインドが強かった」ので仮装は行うことに。急いで内容を考えたそうです。

「上司の口ぶりからして、普通の仮装では逆に場が白けるはず。オリジナリティのある仮装をしなければウケないと思い、みんなで策を練りました」

 どんな時にも「ウケ」を求めに行く姿勢はさすが業界人(?)。頭が上がらない思いです。とはいえこの時点でもう23時。道具を買える店も開いていない中、若手4人はどう対応したのでしょうか。

各々が身を削ったコスプレを

C-3PO

「普段から『貧乳』といじられていた女性の先輩は、胸に巨大な風船を入れて『Xカップ』。彼女にフラれたばかりの男の先輩は、手首や体中に切り傷メイクを施し目をトロンとさせた『メンヘラ男』。一番社歴の長い美人の先輩は、素材の良さを生かす形で『ウサ耳』に決定しました」

「でも、どうしても僕の仮装が決まらなかったんです。先輩方のようにネタが思いつかず……。結果、たまたま自宅に金色のパウダーがあったのと、当時『スターウォーズ』を観たばかりで印象に残っていたということで、『C-3PO』の仮装をすることにしました。ただ全身の肌を金ピカに塗るだけですが……」

 そう遠慮がちに語るSさん。彼の仮装が1番ぶっ飛んでいるように思いますが、4人はそこで解散し、翌日の“仮装飲み会”に備えることにしました。

 そして翌日。ここまで頑張ったのだから「ある程度はウケるだろう……!」と見越して金ピカで参上したSさん。しかし言い出しっぺの上司をはじめ、社員一同の対応は予想外のものでした。

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