花粉症の「目の症状」どう対処・予防する?市販の目薬でおすすめは
目やにには医師処方の「ステロイド点眼」
花粉症の症状のひとつに、目の周りのむくみがあります。これは、アレルギー症状を引き起こす化学伝達物質「ヒスタミン」が目の周りの血管を拡張させてしまうことが原因。
むくみを落ち着かせるためには、まぶたを冷やして血管の拡張を一時的に抑えると効果的です。
花粉症の症状がひどく、起床後の目やにがひどい場合は、ためらわずにステロイド点眼を検討してください。
ステロイドと聞くと「副作用が……」と心配する人もいるかと思います。しかし、まずはステロイドで炎症を抑え、早めに症状の改善を優先させたほうが良い場合も。ステロイドの入った目薬は眼科でしか処方してもらえないため、医師の診断を仰ぎましょう。
毎年、花粉症になる人は「予防点眼」
毎年、目に花粉症の症状が強く出ることがわかっているのであれば、症状が出る前から予防点眼をするのも効果的。眼科で相談をすると、症状が出る前でも目薬を処方してもらえます。
目周りのむくみや目やに、かゆみなど……。症状が出てから点眼するのでは「時すでに遅し」なんて場合も、あるのです。
※当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。
※当記事は、「#花粉症バイバイ」を編集のうえ掲載
<記事監修/加藤卓次>
【加藤卓次】
1991年順天堂大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター眼科、東京大学大学院研究員を経て、1999年から2001年まで米国ハーバード大学眼科角膜・屈折矯正手術部門フェロー。2001年より順天堂大学医学部眼科学講座医局長・講師を経て、2004年に東京都渋谷区に道玄加藤眼科を開設。