東京オリンピック「関心ない」は本当?行動ログから分析する
オリンピックへの関心にも男女差が
併用検索キーワードから見ると、昨年1年間に「オリンピック」「パラリンピック」「オリパラ」で検索したユーザーの関心は、チケット関連に集中。「申し込み」「予約」「購入」「発表」「抽選結果」のほか、購入に必要な「ID」「登録」「ログイン」で検索したユーザーもいました。
チケット以外だと、男性は50代で「マラソン」、40歳前後だと「野球」「サッカー」「バスケ」と個別種目に関心が高まりました。ほかに「スタジアム」や「会場」にも興味があるようです。
40代前半「ボランティア」や50代「聖火ランナー」など、参加意識が垣間見えるキーワードを使っていたのは女性でした。また、パラリンピックについて調べたのは40代女性が中心です。
2018年に同じオリパラ関連の検索キーワードを使ったユーザーの併用キーワードは平昌オリンピック・パラリンピックが中心。種目キーワードも2018年は冬季種目の「フィギュア」「カーリング」が目立っていました。
「オリンピック」に次いで多く使われた「東京オリンピック」で検索したユーザーは2018年の89.8万人から2019年は293万人に3.3倍も増え、昨年1年間で関心が東京にシフトしたことを確認できます。
公式サイトもチケット販売に集中
公式サイト及びチケットは、2018年にのべ574.6万人だったユーザーが2019年はのべ3359.6万人と、5.8倍に急増。キーワード検索ユーザー同様、1次抽選販売申込期間がこれまでのところのピークで、911万人が利用しています。
抽選結果が公表された6月も516万人が利用。その後1次の追加販売が行われた8月、2次抽選販売の11月はやはり利用が増加しました。
チケット販売期間以外だと2019年9月~10月や12月は利用が減るものの、2018年に比べると関心は高まっていることがわかります。2018年は大会ボランティア応募受付期間9月~12月に利用が増えました。
「TOKYO 2020 ID」はチケット購入に必要なID、「My TOKYO 2020」はID登録後のポータル。公式サイト、TOKYO 2020 ID」とチケット販売サイトは販売期間にわかりやすく利用が増える一方で、「My TOKYO 2020」はピークの5月でも300万人程度と比較的利用が少ないようです。