東出昌大、不倫の慰謝料を請求されても「数百万円」ですむワケ
東出昌大さん(31)と、女優の唐田えりかさん(22)の不倫に関するニュースが連日報道されています。杏さん(33)とのおしどり夫婦のイメージが強かったうえ、不倫関係が3年と長期間だったため、今回のニュースは世間に大きな衝撃を与えました。
「週刊文春」の報道を受け、唐田さんの事務所は「本人は軽率な行動を深く反省しております」と説明。「自身の弱さ、愚かさ、甘さを深く受け止め、向き合いたいと思っています」と述べています。
現在、別居中の2人ですが、残念ながら離婚となった場合、どれくらいの慰謝料が発生するのでしょうか? そして、3人の子どもの親権はどうなるのか、ちょっと気になる疑問について弁護士・公認会計士の資格を持つ後藤亜由夢さんに伺いました。
妻が不倫相手に請求できる慰謝料は100万~300万円
――もし杏さんが唐田さんに対して慰謝料請求をした場合、どれくらいの額を請求できるのでしょうか?
後藤亜由夢(以下、後藤):法律上、浮気や不倫は「不貞行為」と呼ばれますが、東出さんと唐田さんの不貞を実証できる証拠があれば慰謝料を請求できます。一般的に、裁判で認められる慰謝料の相場は、離婚した場合で100万~300万円程度、離婚しなかった場合は100万円程度です。
離婚したか否かで金額が異なる理由は、夫が不倫しても夫婦関係を無事に修復できたのなら、結果的に夫婦関係は守られ、妻が受ける精神的苦痛は小さいものだと言えるためです。おそらく杏さんが唐田さんに請求できる慰謝料も、裁判になった場合はこの金額の範囲内になるでしょう。
収入と慰謝料の額は比例しない
――もしも離婚した場合、有責配偶者である東出さんは、杏さんに対してどれくらいの慰謝料を支払うことになるのでしょうか?
後藤:唐田さんに請求する慰謝料の金額と変わらないか、変わるとしても多少増えるくらいと考えられます。今回の場合は、東出さんが唐田さんと不貞を開始したのが、唐田さんが未成年のときであったということですから、「夫が主導的に不貞行為を行った」と判断され、多少高くなる可能性があります。裁判で認められるのは150万~300万円程度でしょう。
上記の相場は当事者の収入が高いからといって、慰謝料の金額も増えるわけではありません。確かに、離婚により妻はその夫と一緒に生活ができなくなるわけですから、慰謝料の額に少なからず影響が出る可能性があります。
とはいえ、夫の不貞によって妻の心に傷が残ったことに変わりはありません。そのため、たとえ夫がかなりの高収入であったとしても、相場に50万~100万円程増加するくらいです。