松屋「シュクメルリ」で話題のジョージア料理。日本人好みの味なワケは…
ジョージア料理を総括すると…
ジョージア料理は、食材そのものの本来持っている味わいで食べさせるというより、コリアンダー(パクチー)などのハーブやにんにく、唐辛子などのスパイスなどをうまく使っている印象ですが、クセが強くなく食べやすいです。
濃厚な味わいの料理が多いため、お酒好きな人は特に気に入ると思います。チーズもよく使うため、チーズ好きな人もぜひ一度は試してみるべきです。
また料理ではありませんが、クルミをすり潰したソースや、「アジーカ」と呼ばれる唐辛子を使った調味料は親近感を感じながらも新しい美味しさがあり、これらの食材を食べ慣れている日本人も気に入るのでは。
チェーン店で海外料理が増えたワケ
昨今、松屋の「シュクメルリ」もそうですが、サイゼリヤの「アロスティチーニ(ラムの串焼き)」や富士そばの「バクテーそば」など、チェーン飲食店で海外の料理を多く見かけるようになっています。
グローバル化やSNSの普及によって、海外の食の情報が以前より早く日本に入ってくるようになっています。飲食店からしてみれば、お客を飽きさせないように新商品を打ち出していく必要がありますが、国内だけを見て商品開発をしていてもアイデアが頭打ちになり、どこかで見たようなものばかりになってしまいます。
すでに以前から情報感度の高いシェフや新しいものを採り入れる感覚を持った飲食店は海外の食からヒントを得て、お客に提案する動きはありましたが、その気風がチェーン店や、それらの店を頻繁に使用するマス層にも向けて広がって来ているのでしょうね。
<TEXT/澤村建造>