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青春18きっぷにUターンラッシュはあるのか?東海道本線に乗って検証

暮らし

豊橋から快適な転換クロスシートの車両へ

 浜松には13時54分に到着し、14時02分発の普通電車豊橋行きに乗り換え。ロングシートから解放され、快適な転換クロスシートで移動できる。列車は4両編成ながら、乗り換え客やここから乗車する人々でごった返す。入線すると、たちまち座席争奪戦と化し、ラッシュなみの混雑が続く。浜松を発車すると、途中駅からの乗客が少ない。

 運転士は新米で、指導運転士も乗務。パイプ椅子を持参し、貫通扉付近に置いていたが、後ろで前面展望を楽しむ乗客に配慮したのか、仕切り窓と仕切りドアのあいだに立ちながら、新米運転士を見守る。

 走行中、乗務員室から「進行」の声が響く。新米運転士は“ういういしい棒読み”に対し、指導運転士は抑揚感を出し、“ベテランの貫録”を感じさせる。

快速米原行き

快速米原行きは6両編成で運転

 14時36分、豊橋に到着。大半は14時50分発の新快速大垣行きに乗り換える。8両編成で運転されるも、こちらも前寄りの車両に乗客が集中し、後方の車両はガラガラ。私は15時02分発の快速米原行きに乗り換え。先ほどの新快速大垣行きで急いでも、終点で乗り換える列車は、快速米原行きである。

 この列車は蒲郡から先で相席になる傾向だったが、この日は始発から盛況。それもそのはず、浜松14時24分発の普通電車豊橋行きからの乗り換え客が押し寄せてきたのだ。さらに人口が多いエリアなので、旅行外の乗客も増える。もはや通勤ラッシュなみの混雑となり、終点米原まで続いた。

12両編成の新快速も米原で“ほぼ満席”

新快速

新快速は快適性と速達性を両立させたピカイチの列車

 乗客のほとんどは、17時17分発の新快速姫路方面播州赤穂行きに乗り換え。すでに増結用の1~8号車が停車しており、こちらも座席争奪戦と化す。のちに長浜始発の4両(長浜発車時は1~4号車、米原から9~12号車、姫路止まりに変わる)が到着。今度はこの車両から、一部の乗客が1~8号車の空席を求めて乗り移る展開となる。

 車内は通路にキャリーバッグを置く乗客が多い。乗客の動線確保のためにも荷棚に載せてほしい。見る限り、どれもこれも特大に該当しないのだから。

 この日、湖西線で強風が見込まれるため、特急〈サンダーバード〉の一部は米原経由に変更され、石山で新快速を追い抜くシーンがあった。こちらはほぼ満席のようである。

 新快速姫路方面播州赤穂行きは、地元の利用客も相まって、神戸から山陽本線に入っても姫路まで盛況が続いた。このまま青春18きっぷ1日分を使って乗り継ぐと、山陽本線三原、津山線津山、伯備線新見、吉備線総社、福塩線万能倉、宇野線宇野、予讃線観音寺、土讃線金蔵寺、高徳線讃岐津田まで乗車できる。

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