人を助けると増える、大切なものとは？

　2つ目の理由は、「サポーターが増えること」です。もうあなたも気付いていると思いますが、この世界は一人では何もできません。周りのみんなと協力し、力を合わせなければ、何事かを成すことはできません。

　つまりあなたは、周りの人たちから「この人のためなら何でもやってあげよう」と思ってもらえる人になる必要があるのです。そのためにもっとも手っ取り早い行動は、「まず自分から助けてあげること」です。

　もちろん、すべての人があなたの親切を覚えているわけではありません。なかには恩を仇で返すような人もいるでしょう。

　しかしそれでも、必ずあなたのその優しさ、人を助けようという姿勢に感銘を受ける人はいます。その人たちは、あなたは何かを成し遂げようと思ったときの強力なサポーターになるのです。

　もしあなたが何かを成し遂げたかったら、ぜひまず自分から周りの人を助けてあげてください。周りの人を助けられる人こそ、周りの人から助けられる人なのです。

人を助けることは「自分の幸せに直結する」

　3つ目の理由は、「あなたの幸せに直結すること」です。「人を助けて感謝される」というのは、何にも増してうれしいものです。

　私見ですが、何らかの方法で「人の役に立てた！」と思ったときの幸せは、とても長続きします。おいしいものを食べたり刺激的な映画を見るのも、もちろん幸せを感じるのですが、一過性のように感じます。また、そういう行動を四六時中続けるわけにはいきません。

　しかし、困っている人を助けたり、現在の組織の問題を積極的に発見・解決することはずっとやり続けることができます。それで、あなたの幸福度はどんどん上がっていき、笑顔も柔らかくなり、結果としてパフォーマンスも上がっていくのです。

　今回、改めて「人を助けることがなぜあなたにとって良いことなのか」という論点について考えてみました。これに納得できたら、ぜひすぐに誰かのことを助けてあげてください。そうすることで、あなたの能力は向上し、サポーターが増え、長続きする幸せを手にすることができますよ！

― 連載・現役コンサルタントのシンプル仕事術 ―

＜TEXT／Shin＞