「ひとりファミレス」も7割は未経験…20代男子の“おひとりさま”事情
就職は、人間関係のひとつの境目である。業種ごとに繁忙期も違えば、働きかたも変わってくる。「馴染みの友人と顔を合わせる機会がめっきり減ってしまった」という方も多いのではないかと思う。
そんな毎日の充実に役立つのが「おひとりさま」スキルだ。たとえばカラオケや遊園地など、恋人や友人と一緒に遊ぶことが普通とされている趣味でも、それそのものが本当に好きならば、ひとりでやってもそこそこ楽しめるはずである。
そこで今回、全国の若手会社員(20~29歳の就業者)100人を対象に「おひとりさま」行動に関するアンケート調査を実施したのだが、浮かび上がってきたのは意外な結果だった。
「ひとりファミレス」でさえ70%は未経験
今回の調査で「経験がある」という回答の割合が最も高かったのは「ひとり映画」で、経験率は32%。映画館に行けばわかるが、ひとりで来ているお客さんはたくさんいるし、上映作によってはむしろカップルやグループのほうが珍しいこともあり、第1位に輝いたのも腑に落ちる。
他に回答が多かったものとしては、「ひとりファミレス」(30%)、「ひとり旅(国内)」(27%)と続く。ただし回答数が多いとはいえ、20代男子のうち70%は「ひとりファミレス」を経験したことがないということになる。経験率50%以上を想定していた設問だったので、意外な結果となった。
これには担当編集者も「ファミレスくらいひとりで行かないものかね」といぶかしむ。もっともファミレスというのは、ただ食事を摂るだけだと、必ずしもコストパフォーマンスに優れた場所とはならない。長引く不景気や倹約志向のあらわれと見ることもできるだろう。