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沢尻、國母…相次ぐ薬物事件。10~20代でも急増する薬物事情

暮らし

大麻事犯で検挙される若者が急増

手錠

 実際の検挙率を見ても大麻事犯が増加傾向にある事は事実です。警察庁発表の「平成30年における組織犯罪の情勢」を見ると、薬物事犯全体は微増で1万3862人で、その半数を占める覚せい剤事犯は減っています。
 ところが大麻事犯は急増中。大麻事犯検挙者は平成25年(2013年)で1555人ですが、平成30年(2018年)には3578人に。過去最多を記録した平成29年(2017年)3008人を大幅に更新しています。

 特に若者の検挙人数は急増しており、20~29歳は1521人(前年の30%増)、20歳未満は429人(前年の44%増)と、確実に大麻が広がっている模様。
 ただし、大麻の使用は法律で禁止されておらず、所持・譲渡・譲受・栽培・密輸入が違法行為となります。大麻の所持で現行犯逮捕された場合、5年以下の懲役。営利目的の場合は7年以下の懲役、さらに200万円以下の罰金刑と、比較的重い量刑です。

広がる薬物汚染から身を守る方法

 沢尻容疑者は、薬物検査では陰性だったものの「10年以上使っていた」というショッキングな供述を残しています。彼女が使っていたとされる「MDMA」は若者の間で大流行している違法薬物だといいます。

「沢尻容疑者が使用していたとされる合成麻薬はカプセル入りのMDMAで俗に言う『ピュア』というものです。MDMAのように錠剤ではなく、MDMAの主成分であるアンフェタミンを抽出したいわば“偽MDMA”と言えばわかりやすいでしょうか。都内を中心に若者の間で大流行していて、副作用も軽い。気軽に手を出してしまうケースが多いです」

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 MDMAのような“危険ドラッグ”から身を守るにはどうしたらいいのでしょうか。

「先ほどご説明したピュアや無味無臭の液体LSDなどは一見するだけでは違法薬物と判断することはできませんので、例えその場のノリで勧められたとしても、絶対に口にしないことですね。そういった危険そうな場所に行くのも避けるべきです」

 日本でも徐々に広がりを見せる薬物汚染。芸能人の逮捕に騒ぎ立てるだけではなく、自分の身をしっかりと守り違法薬物を社会全体で遠ざけることが必要不可欠でしょう。

<TEXT/小畑マト>

自称ノンフィクションライター。犯罪、薬物、売春などドロドロした原稿をトロトロ書いてます

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