「おブスから“微魔女”へ」100回お見合いした私が結婚できたワケ
「減点方式」を脱却して1度目の結婚
それからの私は、お見合い相手の判断基準を「減点方式」から「加点方式」に切り替えました。すると、驚いたことに相手も私の個性を評価してくれるようになりました。「こちらの見方が変わることで、向こうの見方も変わるのか」と、思わぬ写し鏡の現象に笑みがこぼれました。
「どんなひとと暮らしたいか」「どんな生活をしたいか」といった現実的なラインを重要視した結果、24歳で1度目の結婚が叶いました。お金や生活に対する価値観、好きなものが似ていたことが私のなかで大きかったと思います。
それまでうまくいかなかったのが嘘のように、出会ってから3カ月で話がまとまりました。受け身一方だったお見合いを脱却し、相手に積極的に興味を持つことで前進したんだと強く感じました。
離婚して「おブス」と向き合えた
残念ながら最初の結婚生活は、4年間でピリオドを打ちました。細かい部分は省くとして、つまりは私が男女の機微にうとすぎたんです。その頃の私は、女性としての魅力を高めようともせず、品のない言動も多かったように思います。
男女平等、女性も活躍する社会になったとはいえ、夫婦はどこまでいっても男女であり他人です。それをどちらかが忘れてしまえば、いつの間にか男女ではなくなり、ゆくゆくは別れてしまうことになるでしょう。このことに気づくのが、私はとても遅かったんです。
離婚をして痛みを知ったことで、はじめて自分自身の「おブス」と本当の意味で向き合えたんだと思います。以前書いた記事で、結婚生活は会社経営と似ているとお伝えしましたが、それはお互いが「他人同士」「男女である」という前提を忘れたときに崩壊してしまうことを付け加えておきます。
とくに「青春時代に恋をしたことがない」「愛し方を忘れてしまった」という方は注意してください。「自分を磨くことなく、相手に求めすぎていないか?」今まさに結婚に迷っているなら、もう一度見直してみてほしいと思います。