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両親も公認の非婚人生。31歳代理店マン、彼女がいても結婚しない理由

暮らし

結婚したくなったら明日籍を入れてもいい

AK男子

「なかには結婚を勧めてくる人もいますが、やっぱり結婚願望が湧いてきません。事実婚かつ別居婚という形なら考えてもいいかなと思うのですが、『それじゃ結婚じゃねぇよ!』って友達にツッコまれてしまって。まあ、その通りなんですけどね(笑)」

 両親もちょっと変わっているそうで結婚や子供のプレッシャーはまったくなく、それどころか「結婚だけが人生じゃないし、そこに縛られる必要もない」と一人息子である中尾さんに理解を示しているとか。

「ただ、私は何が何でも結婚が嫌だと言っているわけじゃないんです。もし結婚したいと思ったらそうするだろうし、要は自分に正直でありたいだけなんです。今は結婚した自分の姿なんて想像できませんが、何かのきっかけで変わることだってあるじゃないですか。それはそれで面白い気もしますし、自分も納得できると思うんです。だから、一生独身のままかもしれませんし、明日急に婚姻届を出す可能性だってある。さっきの統計だって、結婚願望がないと答えた全員が生涯独身を貫くわけじゃないでしょうしね」

 彼のように結婚そのものが嫌なのではなく、自分の考えに正直でありたいという人が今は増えているのかもしれません。

 幸せの価値観は人それぞれで、昔のように「結婚して子供を作り、手に入れたマイホームで暮らす」というステレオタイプな価値観が当たり前だった時代とも違います。晩婚化や少子化も大きな問題ではありますが、AK男子や女子が増えてきたのも時代の流れなのかもしれませんね。

特集・AK男子・AK女子の言い分

<TEXT/トシタカマサ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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