マイカーに謎の忘れ物…浮気性がバレた27歳・5股男子の失敗
続々と“彼女たち”からLINEが届く
付き合っていた相手のうち、誰かを女性を車に乗せるたびにドキドキしていたそうですが、そんなとき外資系のキャリアウーマンBさんからLINEがきます。
「ただ一言だけ『忘れたんだけど』ときたので、『もしかしてピアス?』と返信したんです。そしたら『いえ、ハンカチだけど』と。少し間が開いて、『私以外の女とつき合っているのね。ピアスって、誰よ』とキレられてしまったんです」
そのままケンカに発展し、あえなく破局。さらに直後、年上の役員秘書Dさんからも「忘れ物、なかった?」とLINEがきます。慎重に事を運ぼうとした木村さん「忘れ物? あったかな?」と、すっとぼけてみせると、「ないなら、他を探すわ」とDさん。
「ひょっとして、他の男と二股かけているのかと思い、『僕以外の男がいるの?』と聞いたんです。すると、Dさんはあっさりとそれを認めました」
実はついこの前バツイチになったばかりのDさん。おまけに「自由に恋愛をしたいの。一人に絞らなければならないのが結婚なら、独身は大いに遊ばないとね」と持論を展開します。「じゃあ、僕以外につき合っている男性がいるんだね」という木村さんの問いにも「もちろん」と即答。
「この人しかいない!」と決めた人物
「性に奔放な点はDさんと同じですが、僕のほうは相手に二股をかけられているとわかると、なんだかシラケてしまうんです。ひょっとして、ほかにも二股かけられているのかなと不安になって、その夜、仕事が終わってから、Eさんと会うアポを入れて、サロンに迎えに行ったんです」
仕事を終わりのEさんは、木村さんを見つけ、驚きの表情を浮かべます。木村さんの車に乗って、助手席に座ると「今日は疲れているから、その気になれない」とつぶやきます。さらに彼女にも、木村さん以外に本命がいることが判明します。
「Eさんを駅まで送ってから、帰宅すると、心の中に寂しさが広がっていきました。そんなとき本命のAさんからLINEがきたのです。『私、ピアスどこかに忘れているの。知らない?』と。あまりの嬉しさに、この人しかいない! と決め、すぐにプロポーズしようと思いました」
ようやく将来の伴侶を見つけられたという木村さん。もう女遊びはしないと心に誓ったそうですが、デートの後の車内は、念入りにチェックすることが大事だと力説します。ですが、こんなことで結婚を決めて大丈夫なんですかね?
― 特集・車で得した話/損した話 ―
<取材・文/夏目かをる イラスト/小池祐子(@ikeko322)>